はじめに…
読書がテーマの本だと知り、「夜を乗り越える」又吉直樹著を読みました。
読書感想
「夜を乗り越える」は、又吉直樹さんによる「なぜ本を読むのか」ということについて綴られた1冊です。又吉直樹さんが本を読むようになったきっかけはもちろんのこと、学生時代のこと、家族のこと、芸人になろうと思ったきっかけ、「火花」という作品を創作するまでのこと、いろんなことが記されていました。
又吉直樹さんが読書を好きな方であるからか、ウィットに富んだ表現が豊富で読んでいて楽しいです。読書のみならず、どんなことにも真摯に接してきたり、洞察力に優れている方なのだと思いました。
又吉直樹という人物の読書との繋がりが、これまでの人生でモヤモヤしたことだとかのヒントを与えてきたであろうことが伝わってきます。本が人にとって、何かの道しるべになるのではなく、ちょっとした救いになるような感覚というような気がしてきました。
最後に…
「夜を乗り越える」の中でも、小説が娯楽であってもそうでなくても良いというようなことをあとがきで又吉直樹さんが述べています。ただそこに本があるから読みたい、そこに本があるだけ。そういう自然な感覚で本に触れられる人でありたいと感じる1冊です。もうしばらくして、内容を忘れた頃に、もう一度読んでおこうかな、と思いました。
夜を乗り越える [ 又吉直樹 ]
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