はじめに…

タイトルに惹かれ、「女子をこじらせて」雨宮まみ著を読みました。

読書感想

幼少期から現在に至るまで女としての強烈なコンプレックスを抱え、こじらせてきた雨宮まみさんのエッセイが、「女子をこじらせて」です。

赤裸々に描かれていることで、共感する箇所がいくつもありました。学生時代の目に見えてわかるカースト、コンプレックスだとか、暗黒時代と雨宮まみさんが語るこれまでのことは他人事には思えませんでした。

私自身も学生時代から社会人になってからもコンプレックスの塊であったことから、読んでいて学生時代のアレコレが脳内を過ぎりました。例えば、サブカルやファッション雑誌CUTiE、ロッキングオンジャパン、雨宮まみさんが浸かったサブカルは、私自身の学生時代にも当てはまるものでした。

モテるモテない以前に「素敵な人になりたい」という素直な欲望すら否定して逃げ回っていた自分は、見た目以前に心がかわいくないんだと思いました。(「女子をこじらせて」本文より抜粋)

資格とか才能とか、訓練や努力の量とか、そんなことを考えもせずに「私はライターやってみたい。面白そうじゃん」と、素直にその世界に入っていく人はいるのです。私の観察する限り、人生成功している人はみんなこういう屈託のなさ、素直さをどこかに持っています。(「女子をこじらせて」本文より抜粋)

無理解や偏見に過剰に傷つき、防衛も過剰になる悪循環にはまり込み、「わからない人もいれば、わかってくれる人もいる」という当たり前のことが見なくなっていました。敵の姿ばかりを大きく、恐怖をもって実感していて、どこかにいる味方のことなど考えたこともなかった。(「女子をこじらせて」本文より抜粋)

筆者である雨宮まみさんの経験に基づいた言葉は、私自身の経験にもどこか当てはまる節がありました。自意識過剰になっていたり、被害者妄想だけが偏屈なまでに固執していくようなこともあったので、共感部分が多々ありました。

また、巻末では、筆者の雨宮まみさんと漫画家の久保ミツロウさんの対談が掲載されていて、こちらも読み応えがありました。

こじらせている人って、自分も含めてだけど「考えるな、身体で感じろ」っていうことがすごいヘタな人のような気がするのね。言葉で気持ちを説明するんじゃなくパッて手をつなぐとか、そういうことができない。だからつきあうためのプロセスを踏む前に、勝手に一人でハチマキ巻いて特攻隊みたいに覚悟を決めちゃうんだよね。駆け引きする勇気はないのに、玉砕する勇気はあるんだよ。(「女子をこじらせて」本文より抜粋)

この言葉を含め、読んでいてハッとするものが、いくつもありました。

最後に…

「女子をこじらせて」は、読んでいて自分だけではない、ということへの気づきだけではなく、良い意味で殻を破ることだとかに繋がるかもしれないヒントに出会える1冊となりました。