はじめに…

「ハッピー・マニア」、「働きマン」等で知られる人気漫画家・安野モヨコさんによるイラストエッセイです。安野モヨコさん、夫で映画監督・庵野秀明さん夫妻の日常が描かれている、「監督不行届」安野モヨコ著を読みました。

読書感想

「監督不行届」では、安野モヨコさんはロンパースというキャラクターとして描かれ、庵野秀明さんはカントクくんというキャラクターとして描かれています。
「監督不行届」の中で、カントクくんからロンパースに向けて

のこりの一生かけておたく教育をほどこし死ぬ頃には立派なおたくの嫁に(「監督不行届」本文より抜粋)

というメッセージが描かれていました。カントクくんならではのロンパースに向けた愛情がひしひしと伝わってくるようでした。

また、ロンパースは、

自分がオタクだからこれまでの人生において同業者及びオタク系男子とつき合ったことはなかった(「監督不行届」本文より抜粋)

と記述されていました。そして、カントクくんとの結婚をしてからの日常では、

試着のたびに各種ウルトラマンポーズをとる夫(「監督不行届」本文より抜粋)

を目にする日々だけれど、愛おしそうな雰囲気が伝わってくるようでした。

あるときには、中国の占いをしてもらい運命の表をみると、乙女のような男性を伴侶に持つ、という結果が出て、突如として夫婦対抗乙女合戦となる様子は、ほのぼのとしました。

庵野秀明さんのマイペースさだとか、好きなことにとことん突っ走るようなところ、時折見せるかわいらしさは、奥様である安野モヨコさんだからこそ見せられる、あるいは見ることのできる姿。

そういうことを互いに見せ合い、楽しんでいるところをエッセイを通して読めるのは面白く、意外な一面を見られた、というお得さもありました。

巻末の庵野秀明さんへのインタビューでは、

嫁さんのマンガは、マンガを読んで現実に還る時に、読者の中にエネルギーが残るようなマンガなんですね。読んでくれた人が内側にこもるんじゃなくて、外側に出て行動したくなる、そういった力が湧いて来るマンガなんですよ。(「監督不行届」本文より抜粋)

こういったことを庵野秀明さんが語られていました。お互いに尊敬し合える関係であり続ける夫婦であることが伝わってきて素敵だな、と思いました。作中でも、どこの夫婦にもありがちな夫婦のやりとり然り、クスリと笑える内容が盛り込まれているところに、安野モヨコさんの気持ちが表れているように感じました。

最後に…

「監督不行届」を読んでみて、安野モヨコさんと庵野秀明さんみたいな夫婦のあり方って良いな、と思わせられる1冊となりました。

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