はじめに…

発売日を楽しみに待っていた「帰ってきた日々ごはん(2)」高山なおみ著を読みました。

読書感想

料理家である高山なおみさんがホームページで公開している日記をまとめたシリーズで、日々感じていることや考えていること、季節の移ろい等を日常の夫婦のやりとりや友人、仕事関連の人々のやりとりを綴っています。その日ごとに食べたものを記載されているところにも、心くすぐられます。

高山なおみさんの文章は、ありのまま、という言葉がしっくりくるような気取りのない自然体なところに魅力を感じます。例えば、ある日の日記では、おなかの調子が悪いことを敢えて文章にされているところに、その日々で自分に何が起きているのかを考えて受け止めているようでした。

大家さんなのか、下の階からなのか、向かいのアパートからなのか分からないけれど、台所で炊いている湯気が風にのって匂ってくるのだ。こういうことがあるから、明日からまた、ごはんを作ろうと思ってしまう。(「帰ってきた日々ごはん(2)」本文より抜粋)

こういう文章を見たときに、高山なおみさんの誠実さが伝わってくるようでした。パッと浮かんできた気持ちを大事にされていることが窺えたような気持ちにもなりました。

ひとつのことにのめり込み、毎日そのことばかり考えていると、関係のあるものごとが目についたり、誰かが話している声が耳からスッとすべり込んできたり、いい言葉がふっと頭に浮かんだりする。(「帰ってきた日々ごはん(2)」本文より抜粋)

高山なおみさんが、考えたり感じたことを「日々ごはん」シリーズ、料理の本、絵本等、いろんな形で世に送り出している根源にあるものを垣間見たような気がしました。なにかに対してアンテナを張っているとき、関連することが次々と舞い込んでくるようなこともあるので、この部分に共感しました。

何かを熱烈に知りたいと思ったり、ちょっとでも居心地よく過ごせるように、どこかを片づけたりする気持ちは、ごはんがおいしく食べられることと同じくらいに、明日につながる大事なことなんだな、と母を見ていて思った。

ささいなことだけど、とても確かでそこには喜びもある。生きるってそういうことだ。(「帰ってきた日々ごはん(2)」本文より抜粋)

高山なおみさんの気づきは、ハッとさせられることが多く、それは誰しもが過ごす日常にあるものだからだと思っています。当たり前と思いがちなところに目が届き、そこに喜びを見出せるのは素敵なことです。

最後に…

「帰ってきた日々ごはん(2)」を読んでいて、高山なおみさんが読んでいる本や映画、ドラマのことが綴られているのも惹かれるものがあるし、料理のレシピが掲載されているのもそそられます。なにより、読んでいて心が温まっていくような気持ちになりました。

 

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