はじめに…

「対人関係療法でなおす 社交不安障害」水島広子著を読みました。

会社で、学校で、家族との関係で…、対人関係の悩みは人それぞれにあり、悩みがない、なんて人はなかなかいないであろう、と思います。

私の夫も、そして私自身も、対人関係では思うところがあり、この「対人関係療法でなおす 社交不安障害」を手に取りました。

読書感想

まず最初に、「社交不安障害」とは、何なのでしょうか、ということから「対人関係療法でなおす 社交不安障害」の内容は、始まります。

社交不安障害の人の不安の本質を簡単に言うと、人からのネガティブな評価を恐れるということになります。(「対人関係療法でなおす 社交不安障害」本文より抜粋)

社交不安障害がどんなものであるか、ということをわかりやすく説明されていること、社交不安障害の人の実例が記載されていることからも、どんな状況で、どんな環境で、社交不安障害になってしまうのかが学べました。

そして、社交不安障害の治療方法としての対人関係療法が、どういったものなのかも実例があることで、社交不安障害が治療を受けることで回復に向かっていけることがわかりました。

治療の目的は、不安を「コントロール可能なもの」にしていくことです。それは「不安を感じなくなること」ではなく、「不安を正当な感情として理解し、活用できるようになること」であると言えます。(「対人関係療法でなおす 社交不安障害」本文より抜粋)

社交不安障害の人の治療の場合、家族や近しい関係の人が社交不安障害というものをいかに理解し、受け入れ、サポートするかが肝心である、ということを知りました。

社交不安障害の人が、周囲の人々から誤解を受けやすい行動や仕草をしてしまいがちなことも「対人関係療法でなおす 社交不安障害」の本文の随所から、読み取ることが出来ました。

自分以外の人の不完全さを受け入れていくことも、社交不安障害からの回復につながります。(「対人関係療法でなおす 社交不安障害」本文より抜粋)

自分以外の人の不完全さを受け入れること、というのは、社交不安障害であるかということに限らず、日常生活をしていく上で大切なことです。

身の周りの人に対して、無意識のうちに完璧を求めてしまうことや、自分の思ったような流れにならず不満を抱いてしまうこともあるからこそ、自分以外の人に対して寛容になりたいものだな、と思いました。

また、社交不安障害の実例を読むごとに、自分の思い込みが過度になる前に、相手とのコミュニケーションを取ることの大事さを改めて考えました。

最後に…

ストレス社会、と言われる現代社会だからこそ、「対人関係療法でなおす 社交不安障害」は、自分だけではなく、自分の大切な人の心身のケアを考えるきっかけにもなる1冊となりました。