はじめに…

大好きなコラムニストであるジェーン・スーさんが原作と知り、気になっていた「未中年」を読みました。インターネットで見つけた試し読みをしてみたら益々読みたくなり、一気に読み終えた1冊です。

読書感想

「未中年」は、40歳の既婚女性であり、編集プロに勤める片山亜弥が主人公のストーリーです。傍から見てみると、結婚していて、仕事もしていて、マンションも購入していて、順風満帆に見える女性だけれど、どこか満たされていない雰囲気がある、そんな印象を受けるところから、ストーリーが始まりました。

主人公・亜弥の姿や彼女の働く編集プロの社長の姿は、どこか親近感がわくもので、こういう人間関係って、どこにでもあるものだよな、なんて共感しつつ、読みました。

漫画の1話ごとにジェーン・スーさんのコラムがあるのも、楽しみ方が広がるようでした。

居るだけで大切にされることの多い子どもと違い、仕事でもプライベートでも、大人は信用できる大人を大切にする。仕事ならば、大事なことを任せられるから。プライベートならば、他の人では代理が務まらないから。大切にされる人は、相手に信用されている。(「未中年」本文より抜粋)

ジェーン・スーさんのコラムは、漫画のストーリーに合わせたコラムが綴られていました。信用すること、大切にすることを今一度考えてみると、本当にジェーン・スーさんの言葉の通りで、大人になればなるほど、信用できるか否か、というのは慎重になりました。

子供の頃の私たちって一生親友だよね、なんて言葉は迂闊に口に出せなくなるけれど、大人になって築く人間関係は子供の頃のものとは格段に違う面白さがあったりもすることを、ふと思いました。

「未中年」の面白さは、女性だからこそ既婚や未婚に関わらず、ある程度の年齢でオバサン扱いされること、自分磨きすることすら気持ち悪がられることもあること、そればかりではなく、心理描写も共感できることが登場人物の会話だとかで描かれていて、読んでいて日常にあてはまることがあるリアリティがあることです。

不都合な現実を変えたかったら

自分でなんとかするしかないんだ

(「未中年」本文より抜粋)

この言葉は、主人公・亜弥がある時、自分へ投げかけたものです。自分なんて、という言葉を友人の前で発していた彼女の考え方や行動が変わったいったことの表れの言葉だからこそ、響いてくるものがありました。

最後に…

「未中年」を読んでみて、主人公と年齢が近しい人もそうでない人も、1度読むことで自分の人生をどう生きていくか、ということを改めて考えてみたくなるのではないかな、と思いました。

社会人として働きながら経験する良いことも悪いことも、自分の人生のための舵取りをすることを真摯に向き合うことで、いくらでも乗り越えていけるような気持ちになりました。また、主人公・亜弥には、素敵な友人がいて羨ましくもなりました。

余談ですが作中で、あることから登場する病院名がジェーン・スーさんの作品にちなんだものだろうな、というのを見つけ、ちょっとした遊び心を感じました。

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