はじめに…

「孤独のグルメ」が好きで、ドラマを観ていると最後に久住昌之さんのコーナーがあり、久住昌之さんが楽しそうにメニューを選んだり、お料理を召し上がったり、お酒を飲む姿がお茶目にも見えました。

「孤独のグルメ」も好きだけれど、久住昌之さんにも興味が湧いてきて、「ひとり飲み飯  肴かな」を読みました。

読書感想

「ひとり飲み飯 肴かな」は、久住昌之さんによる食べ物やお酒のエッセイで、ところどころにあるイラストも味わい深いです。「ひとり飲み飯 肴かな」を読み始めると、久住昌之さんがいかに食べること、お酒を飲むことが好きなのかが伝わってきました。

メニューからお料理を選ぶにしても、どういう組み合わせが良いか、ととても楽しそうな様子が見受けられました。「孤独のグルメ」を観ていると、主人公の井之頭五郎さんがメニューを選ぶ姿、美味しそうにお料理を召し上がる姿が観ている者の食欲を刺激するようなそそる演出が見どころだと思いますが、このエッセイには通じるものが随所にありました。

読み進めるごとに、久住昌之さんのお話なのに、頭の中には「孤独のグルメ」での松重豊さんの姿が思い浮かんだり、ドラマの最後にある久住さんのコーナーが思い浮かんできたりしました。

食べることが好きな方のエッセイは、食欲を掻き立てられるだけでなく、読み終えた後の食べたいものにも少なからず影響を受ける、としみじみ思いました。

どうして今の客ってのは、出された料理をやれ味が薄いだの、味が落ちただの、どこのほうがウマいだの、原料はなんだの、インテリみたいな口を利くんだ。

出てきたものを、美味しくなるように考えたらいいじゃないか。どうしてこっちから美味しく食べようと歩み寄らないんだ。食べるっていうのは、君自身の問題だろう。

どうして他人ごとのようにそうやすやすと評論できるんだ?

(「ひとり飲み飯 肴かな」本文より抜粋)

久住昌之さんの言葉には、温かみがあふれているだけでなく、時折ユーモアが含まれているところに余裕があって、肩肘張らずに読み進めていけました。

時々、抜粋した言葉たちのような、なるほどと思うことが綴られていました。たしかにクチコミであったり、評論めいたことを語るより、美味しく食べるために歩み寄ることが大切だな、なんて気づかされました。

また、ひとりで食事したり、お酒を飲むことを綴られていたからこその観察眼には、久住昌之さんだからこその気づきや楽しみ方がたくさんあって、試してみたくなる食べ方がいくつもありました。

最後に…

「ひとり飲み飯 肴かな」を読むことで、「孤独のグルメ」や「昼のセント酒」だとかをドラマで観ている時に感じる、食欲を掻き立てられる魅力がわかったような気がしました。

また、ドラマのミニコーナーで観てきた久住昌之さんの姿だけではない魅力をエッセイから知ることができました。