はじめに…

書店やTwitterで幾度か見かけて、目に留まった「精神科ナースになったわけ」水谷緑著を読みました。

読書感想

精神科のこと、と聞くとふんわりとしたイメージが湧くものの、具体的なことはよくわからない、だからこそ知っておきたい、学んでみたい、と思い、「精神科ナースになったわけ」水谷緑著を読み始めました。

「精神科ナースになったわけ」は、著者の水谷緑さんが精神科に携わる方々等に取材された内容を元にしたコミックです。

主人公が母親を亡くしたことをきっかけに、OLを辞めて看護学校に通い、看護師として精神科で働きはじめたからこそ見えてきた現場のことが描かれていました。

おかしな行動に見えても何か理由がある

上辺だけ見ないようにその人その人の理由を探そう

この仕事の奥深さを感じ始めた

(「精神科ナースになったわけ」本文より抜粋)

精神科、と聞くとあまり良くはないイメージが浮かんでくるばかりでした。「精神科ナースになったわけ」を読んでみて、自分にとっての普通、習慣になっていること、癖みたいなものが、必ずしも誰にでも当てはまるわけではない、そういうことに気づかされました。

気づかないうちに心のタンクみたいなものが目分量一杯になって溢れ出すようなこと、が心の病気では起こり得て、自分では制御しきれないこと、がある。知らなかったこと、を知ることで配慮すべきこと、心のケアの大切さを改めて考えさせられました。

閉じ込めている寂しさを出して

自分の本当の気持ちを言葉にして誰かに発する

それが心の病気の予防や治療になる

「狂っている」

——というより

心の病気

それは変化に対する心の対応

(「精神科ナースになったわけ」本文より抜粋)

自分の人生の転機だとか、環境の変化、育ってきた環境、いろんなことがきっかけで心の病気になること自体を理解しているつもりでも、その理解は自分なりにしかできないけれど、心の病気は目に見えてわかりやすいものばかりではないからこそ、参考になることが「精神科ナースになったわけ」で見つけられました。

最後に…

「精神科ナースになったわけ」水谷緑著を読んでみて、水谷緑さんのやさしいタッチのイラストで描かれるストーリーは、精神科に携わる方々の現場のことや患者さんのことで、今まで知らなかったことを看護師としての主人公の目線を通して、多くを学ぶことができたように思います。