はじめに…

穂村弘さんのエッセイの雰囲気にどっぷりとハマってしまったようで、1冊読んではまた別の1冊を貪り読んでいる最中で、「整形前夜」を読みました。

読書感想

前述のように、穂村弘さんのエッセイの語感だとかに惹かれて「整形前夜」を読み始めると、独身だった穂村弘さんが結婚され、海外旅行デビューされたり、といくつもの変化と出会いました。

何か、きれいなもの、素敵なもの、面白いものをみると、反射的に「映画みたいだ」と思ってしまうのだ。(「整形前夜」本文より抜粋)

「映画みたいだ」とまではいかないものの、どこか似た感覚を経験することが時たまあります。出会うべくして出会ったであろうに、現実味のなさを感じるほど圧倒されるものに出会うと、穂村弘さんが仰るような「映画みたいだ」というような感覚になる、と解釈しつつ、こういう感覚を言葉にできる穂村弘さんは素敵だな、と思いました。

突然「写真集眺めたい症」になった私は、よくわからないままにいろいろな写真集を買い出した。早くジャンルの全貌を自分なりに把握したいと思って焦るのだが、写真集って値段が高くて絶版が多くて集めにくくて困る。でも、そんな風に熱が上がっているときがいちばん楽しい。(「整形前夜」本文より抜粋)

「あぁ、わかる、その気持ち」となりつつも、古本屋だとかに足繁く通っているであろう穂村弘さんの熱には、私は到底及ばないだろうな、なんて考えてもいました。

私も、たまに写真集を立て続けに欲しくなることがあるものの、写真集特有の価格設定には悩ましいものを感じることがあります。写真家の方々の労力だとかを考えたら、写真集の値段どうこう言ってばかりもいられませんが…。

寄り道やおさぼりとは、「この人生」と「もうひとつの人生」のふたつの時間が混ざり合う場所なのではないか。(「整形前夜」本文より抜粋)

この箇所は、自己啓発書だとかにでも記述されていそうな言葉でもありながら、穂村弘さんだからこその言葉のニュアンスにドキドキしました。

最後に…

「整形前夜」穂村弘著を読んでみたら、穂村弘さんの本好きが伝わってくる話がいくつもあって、ワクワクしたり、ニヤニヤしてしまう自分がいました。

心配症だったり、どこか放っておけないようなお人柄というか、穂村弘さんらしい着眼点が随所に見つかるエッセイでした。

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