はじめに…

最近、エッセイばかりを読んでいたので、久しぶりに小説を読みたくなりました。せっかく小説を読むのなら、これまでに読んだことがない作家さんの作品が良いな、と思い、たどり着いたのが菅原裕一著「バンクキャット」でした。

読書感想

菅原裕一著「バンクキャット」は、長編推理小説です。長編、と見聞きすると読みきれるだろうか、と不安になることもままありますが、この「バンクキャット」は、ストーリー展開が絶妙で夢中で読んでしまいました。

主人公の生きてきた環境や時代が、実在した事件などが記述されていることで妙に現実味が増して、「バンクキャット」のストーリーや登場人物達を脳内で好き勝手にイメージしつつ、読み進めました。

主人公の父が銀行員であることから銀行のことが記述されていたり、主人公があることがきっかけで医師になることから医療のことであったり、主人公がコンピュータマニアであったりすることなどが、ストーリーに様々なことを絡ませることも読み応えがありました。

主人公の家族のこと、主人公が高校生のときに起きた事件での理不尽な出来事には読み進めることが辛くもなりましたが、その後の展開での躍進に驚いたりと、長編作品ということが苦になるどころか、先へ先へと読みたくなるストーリー展開でした。

最後に…

菅原裕一著「バンクキャット」を読んでいると、作中に何度も「三割の法則」というような言葉が登場することが、良かれ悪かれ、どこか主人公の気持ちや行動を手助けするような意味合いにも取れるように思いました。

「バンクキャット」のストーリーには、読み手をグッと引き寄せる魅力的な登場人物がいて、主人公による様々な復讐劇を目撃したような気持ちになりました。