はじめに…

書店で、ネットストアで見かける度に気になっていた「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」川上和人著を読みました。

読書感想

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」は、鳥類学者である著者の川上和人さんによる鳥類学者のこと、研究内容のことなどが綴られています。

堅苦しくなく、ユーモアに富んだ内容で、こんなにもコミカルな学者さんがいるものなのだなぁ、と驚いたほどでした。

鳥類学の話、川上和人さんご自身のことが記述されていく中で、ときにはアニメや漫画のキャラクター、映画の登場人物がたとえ話として描かれたり、またチョコレート菓子でおなじみのキャラクターを鳥類学として考察するくだりには、川上和人さんの表現の幅広さ、おもしろさに圧倒されました。

世の鳥類学者の数は少なく、鳥の生活や分布にはまだ不明点が多い。残念ながら図鑑の内容も完璧ではない。地道な研究が、図鑑の精度の向上と子どもの笑顔を支えているのだ。

(「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」本文より抜粋)

本文の中では、ユーモアを交えた鳥類の話のみならず、鳥類学者の現状についても述べられていました。私は、この本に出会わなければ、鳥類学者がとても少ないこと等を知ることはなかったかもしれません。

騙されちゃいけない。美しいだけの自然なんてない。テレビの風景は嘘ではないが、真実の一部でしかない。裏切りのない不二子ちゃんなぞ魅力は半減だ。美とは、毒に支えられてこそ真の魅力を発するものと心得て欲しい。

(「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」本文より抜粋)

この言葉は、調査へ出向いた場所の様子がテレビ画面に映し出されたものを観た、川上和人さんの感想です。こと細かな調査内容の描写を読みながらだからこそ、川上さんの言葉に考えさせられました。

最後に…

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」を読んでみて、鳥類学者の現状、鳥類学や研究内容のことがよくわかるだけでなく、著者の川上和人さんのユーモアが絶妙で楽しく鳥類について学べました。

日々、地道な研究をされていることも伝わってくるのみならず、日常で見かける鳥のこと、旅先で見かけた鳥のことをちょっと気にかけてみたくなりました。