2個目の写ルンですは、夏の終わりから秋にかけての相棒となってくれました。いつでも取り出して撮影できるように、バッグの片隅に写ルンですを忍ばせて出かけることが、最近の習慣です。
夏に出かけた都市農業公園での1枚も、写ルンですで撮影するとレトロな風合いが良い感じです。(参照:オールドレンズで楽しむ都市農業公園)
昭和レトロ感漂う赤いポストも、夏の空と太陽の光を浴びているかのようなピカピカな赤がパッと目を引く仕上がりです。
ちょっとした街歩きで出会った野良猫の歩く姿も、その日の記憶がチラリと蘇ってくるかのような1枚になりました。
立ち寄った公園で、見上げた木々の紅葉が思ったように撮影できていなくても、そんなこともあるよね、と思えるし、イメージとは違った仕上がりもまた良いような気がして、写ルンですの楽しみ方が広がるような気がします。
草むらでまどろむ猫を見つけて、気軽に撮影して、デジタルカメラやスマホのようにその場で確認できないこと以上に、どんな風に撮れているかを楽しみにしておくことが、ワクワクするようになりました。
写ルンですで撮影したものは、わりとその時の情景だったり、エピソードのようなものが記憶の断片にあって、1枚1枚を見返すのが本当に楽しいです。
この尻尾をくゆらせている猫は、とても人懐こくて、しばしの間、戯れました。こういった思い出が少しずつ増えていくのは、写ルンですならではなのかもしれないな、なんてセンチメンタル気味に思うとともに、デジタルカメラやスマホで撮る時にこだわり過ぎないようになりました。
次の1個の準備も整ったので、またしばらく写ルンですとともに一期一会な出会いを楽しみたいと思います。