3個目の写ルンです、は使い切るまでに数ヶ月経過していたものの、バッグの中にはいつも入っている状態が続いていたから、生活とフィルムって相性悪くないのかもな、なんて悠長なことを考えつつ、現像の仕上がりを楽しみにしていました。
今回の写ルンですの中身は、ほぼ猫でした。この数ヶ月は、今まで以上にどこかで街歩きをする度に、ご縁があると地域猫たちを写ルンですで撮影していました。
なんとなくデジタルカメラやスマホではないフィルムだからこその味わいを、純粋に楽しめる被写体が猫たちであるように思えたのをテーマにして、気ままに撮影し続けました。
ピントが甘くても、被写体との距離が遠すぎるくらいでも、どこか親しみのわく仕上がりはフィルムだからこそなのではないのかな、とも改めて思いました。その場で、撮影の仕上がり具合をチェックできないのも、ちょうど良いくらい感じました。
ちょっとくらい不便なほうが、楽しかったりすると思えるのがフィルムカメラや写ルンですの良さなのではないかな、みたいなことをいつも考えています。
フィルムだからこその粗めの仕上がりも、良い味わいになって見返してみると、撮影した日のことを少しばかり思い出してみたりもして楽しいです。
一期一会を思い出に切り取ることが、ちょっと嬉しい1枚になり、見返すと楽しいフィルムとの距離感は、今のところ飽きることなく継続中です。