「ナナメの夕暮れ」若林正恭著を読んだ。

若林さんのいくつかのエッセイを読んできた中でも、より若林さんの内面に触れた内容だった。

この本の中で何度も登場していた「飽きた」という言葉に集約されるような印象が、本文中の至る所でどことなく見え隠れしていた。

若林さんに限らず、人それぞれ好きなこと、興味を持つことは時間の経過とともに変化する。誰かに対して、あなたはこうでなければならない、なんてことは強制できない。

年を取ること、あるいは大人になることで、自意識過剰も薄らいでいく。

また、この本の中では、若林さんの偏頭痛持ちならではの話もあった。私も、偏頭痛持ちなので参考になることや共感するところがあった。

どのエッセイ本にしても、共感することが1つでも見つけると、より作家さんに対しての好感度が上がる。

誰かと同じであること、心を寄り添うような気持ちになることを無意識のうちに探しているのかもしれない。

 

エッセイは、書き手の内面に触れたような気持ちになれる分、読む際にエネルギーが必要な気がする。自己啓発本とは違った発見がある。

前向きなだけが良いわけではない。心の闇みたいなどうしようもない鬱憤だとかを抱えているのは、自分だけではないということを確認して安心したくなることがある。

若林さんの考えていることだとかを、ちょっと知ることで少なからず救われたような気持ちになれた。