スポンサーリンク

【読書感想】ぼっけえ、きょうてえ

読書
この記事は約1分で読めます。

「ぼっけえ、きょうてえ」岩井志麻子著を読んだ。

以前読もうとしたこともあったけれど、その時はなぜだか気が進まず、読むことを断念した。今回は、作品に引きこまれるかのように読み進められた。

本書に収録されているどの作品も、岡山あたりの方言で語られているからだけではなさそうな、不気味さが漂っていたけれど、物語のその先を知りたくて読んだ。

もののけの怖さよりも、ある種の人の怖さが伺える村社会ならではの因習が、幾度となく物語に描かれ、後味の悪さがあり、何とも言えない読後感だった。

数年を経て読み終えた、「ぼっけえ、きょうてえ」には、思っていたものとはやや異なる怖さがあった。