「現代百物語」岩井志麻子著を読んだ。
都市伝説やどこかで聞いたことのあるような怖い話などではなく、岩井志麻子さんの知人や友人が体験した話などを中心にしたものが描かれている1冊だ。
幽霊や妖怪などよりも、生きている人間のほうが、よほど怖いと思うような話ばかりが綴られていた印象がある。
大体の話の内容が、男女関係にまつわることだったけれど、私の身の回りでは見聞きすることのないような内容の話ばかりで、そんな世界もあるのだな、と思うことばかりだった。あくまでも他人事で、身近ではない内容の話だからこそ、好奇心のままに読み進められたのかもしれない。
心霊現象だとかいわゆる怪談話なのかな、と期待して本書を読むと、少しがっかりするかもしれない。本書で記述されていることは、人って怖いな、と思うような内容ばかりだった。
|