はじめに…
壇蜜さんの言葉から紡ぎだされる「どうしよう」と思うことが、どんな内容なのかと気になり、「どうしよう」壇蜜著を読みました。
読書感想
50編の書き下ろしエッセイとなっており、内容としては「どうしよう」と日常の生活で思うこと感じることを壇蜜さんの経験や壇蜜さんご自身の本音やコンプレックス等を織り交ぜながら綴られています。
壇蜜さんの淡々と冷静に物事を語られる言葉が、時に自虐的なのも健在なエッセイとなっています。
逃げることは負けることではない。逃げる算段が出せた時点でストレスを次のステップに利用できていることに気づいてほしい。
(「どうしよう」本文より抜粋)
好きなことを仕事にして、好きなところだけを見ていられるほど、「食べていく」というのはぬるいはずがない。大変な思いもするし、逃げ出したくなることもあるけど、総合的に見て好きが「少し」勝っているという落ち着いた状態……それが「好きを仕事にした者のその後の姿」だろうと私は思うのだが。
(「どうしよう」本文より抜粋)
壇蜜さんのエッセイを読む度に、壇蜜さんならではの表現の中に胸に刺さるような言葉と出会います。それに対して良し悪しを問うのではなく、こういうことを言える人って素敵だなと改めて壇蜜さんの文章に好感を抱きます。
このエッセイでは、壇蜜さんにとっての読書について触れられているところがあり、壇蜜さんに共感する部分となりました。生活していく上での習慣というか、生活の一部に読書があることが当たり前になっていることが、壇蜜さんの言葉を借りると「贅沢な環境にいたようだ」ということになるのかもしれません。
最後に…
この「どうしよう」というエッセイの中では、50編の中に共感することがどこかに見つかるような「どうしよう」が綴れています。壇蜜さんの「どうしよう」が、自分にとっての「どうしよう」にも繋がるであろう日常の中にあるものをエッセイとして楽しめる1冊でした。
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