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【読書感想】泣くなら、ひとり 壇蜜日記3

読書
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はじめに…

壇蜜さんの日記と、壇蜜さんが初めて書いた短篇小説「光ラズノナヨ竹」を読みたくて、「泣くなら、ひとり 壇蜜日記3」壇蜜著を読みました。

読書感想

壇蜜さんの日記と、壇蜜さんが初めて書いた短篇小説「光ラズノナヨ竹」が収録されている「泣くなら、ひとり 壇蜜日記3」は、壇蜜さんの冷静さや毒づき、時折見せるユーモアが堪らないほどにニンマリするところがありました。

バカンスよりも洗濯、ビーチよりもコインランドリー。
ハワイに行ってはいけない人間だとハワイで気づく。

(「泣くなら、ひとり 壇蜜日記3」本文より抜粋)

こういったところに、ていねいな暮らし、とはまた違った壇蜜さんらしい発想にハッとさせられました。

バカンスらしいことをしたいから行くハワイ、を仕事で行くからとは言え、ハワイらしからぬことをしている自分を自虐的に客観的に観察しているところに壇蜜さんの冷静さを垣間見ました。

家に帰るとカナダ原産の猫が中国製の服を着た私にすり寄る。セール品だったフランスのバスオイルをたらした湯船に浸かりつつ、国産のタブレット(防水)をいじる。国際的におんぶに抱っこな暮らし、やめられない。

(「泣くなら、ひとり 壇蜜日記3」本文より抜粋)

自分の日常をこういった視点で考えたりしたことがなく、壇蜜さんらしいユーモアを感じました。

自分の日常を見渡せば、確かに国際的におんぶに抱っこな暮らしをしていて、そこに疑問だとかも特に感じず、過ぎていくことを改めて気づかされました。

嫌だと思う人や事は、実は自分を映す鏡であるという。意地悪者に遭遇したり嫌なことを言われ「嫌だ」と思う事は実は「自分にもそうなってしまう節がある」から嫌悪という感情が起きるようだ。

(「泣くなら、ひとり 壇蜜日記3」本文より抜粋)

この箇所に至っては、最近、私自身にもふりかかったことだったので、胸に刺さるような思いがしました。

こういったことは、誰しもに起きることで、何も私が特別だとかということではないから、壇蜜さんの言葉をしっかりと胸に刻もうとも思いました。

壇蜜さんが初めて書いた短篇小説「光ラズノナヨ竹」は、竹取物語をベースにした作品とのことでしたが、主人公の大学生の考えていることや生き様のようなものが短編の中にギュッと詰め込まれていて、壇蜜さんのセンスを感じました。

最後に…

「泣くなら、ひとり 壇蜜日記3」を読んで、相変わらず、壇蜜さんの日常には猫と熱帯魚がそばにいて、新しく仲間入りするものがあったりと微笑ましい話題もあり、日々の自分の心身のメンテナンスも壇蜜さんらしく睡眠や入浴で行っているところに親近感を覚えました。