はじめに…
本を読みたいけれど、何を読みたいのか決まっておらず、Kindleストアで検索をし続けていたら、ふと目に留まって、「お遍路小娘」いとうあゆみ著を読んでみました。
読書感想
今まで私は、お遍路、というものを何となく知っているつもりでいました。
著者のいとうあゆみさんが、お遍路をされた22歳当時のブログをもとにまとめられた「お遍路小娘」は、お遍路を始めるきっかけから始まり、お遍路が始まってからの記録となっていました。
就職をきっかけに上京し、数年働いた後、仕事を辞め、いとうあゆみさんのお母様の言葉がきっかけともなって、始まったお遍路の日々は、お遍路で出会った人々との出会いやふれあい、そしていとうあゆみさんが自身と向き合った記録でもありました。
日々40キロほども歩くということで蓄積する疲労、怪我、心との葛藤、女性1人だからこその身の危険を感じる出来事など、もしかしたらと想像していたもの、注意を払っていたことであっても、いざ目の前にしたときの対応、感じたことだとかが、いとうあゆみさんの言葉から、まざまざと思い浮かんでくるのでした。
最後に…
「お遍路小娘」いとうあゆみ著を読んでみて、お遍路の経験をしたことがない私にも心に響いてくる、いとうあゆみさんのお遍路の記録が記されていました。
お遍路の道中での心情の変化、人との出会い、私には想像し尽くせないものを経験されたであろうことが、作中の文章や写真から伝わってくるかのようでした。
やってみよう、と思って簡単に済ませられるものではないからこそ、得られるものは大きい、そんな風に思える1冊でした。