はじめに…
作家であり、美術家でもあるという著者であること、アジアでの旅行記であることにも興味を持ったことから、「アジアに落ちる」杉山明著を読みました。
読書感想
「アジアに落ちる」は、著者である杉山明さんが、アジアを旅しながら出会った人々のこと、その人々の生き様であったり、その人々が抱えているものから生きることや死ぬことについて、愛についてなどを綴っていました。
作中には、ドラッグのことが度々記述されていることからも、アジア各地でのドラッグと人との距離感というか、ドラッグに限らず、日常の中で、タブー視しがちなものに面と向き合うようなことであったり、むきだしのものに対して直に触れるような生々しさが杉山明さんの言葉には込められているような気さえしました。
良いか悪いか、だけでは判断できないような物事、出来事、風習であったり、捉え方、価値観が杉山明さんの旅の道中には、溢れていました。
作家であり、美術家である杉山明さんだからこその視点、考え方、接し方であり、旅の内容でもあり、今まであまり触れたことのないタイプの旅行記でした。
最後に…
「アジアに落ちる」杉山明著を読んでみて、知らないことが世の中にはまだまだたくさんある、ということをまざまざと突きつけられるようなアジア各所のことを知ることができました。