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【読書感想】人間の未来 AIの未来

読書
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「人間の未来 AIの未来」山中伸弥、羽生善治著を読んだ。

本書は、山中伸弥さんと羽生善治さんによる、対談で構成された何とも贅沢な1冊だ。

異業種交流、と表現することが適切かどうかわからないけれど、それぞれの分野の話であったり、山中伸弥さんの経験談、羽生善治さんの経験談を交えての話の広がりは、言葉として目で追って興味を惹かれるがままに読み進めるほどだった。

本文中でのお二人のやりとりを読むごとに、トークショーであったり、映像などでお二人の対談を見ることが叶うのであれば、きっと夢中になって耳を傾けるだろうし、目が離せないような時間を過ごせそうだ、と想像を巡らせた。

生命科学もAIもそうですが、科学がすごく高度化してさまざまな社会問題を惹き起こしている今の社会では、先端科学の知識とその問題点を分かりやすく人々に伝えて、いわば科学と世の中の対話を促すような仕事がますます重要になってきています。

(「人間の未来 AIの未来」本文より抜粋)

AIが話題にのぼる時、AIが普及することで消滅するのではないかと言われる職業が羅列され、誰かの不安を煽るようなことを見かけることが多々ある。

そんな中、本書の対談の中では、上記の抜粋箇所のような重要な役割となる仕事が話題にのぼっていた。世の中で見聞きするネガティブな情報よりも、お二人の物事への捉え方について参考にしておきたいことが本書の至るところで見かけた。

山中伸弥さん、羽生善治さんの対談を読みつつ、タイトルにある人間やAIの未来について、どこから知れば良いのだろう、と思うくらいにはわかっていないことに気づかされた。

休日にに出かけた先で見かける店頭にいるロボットの存在、スマホの普及などが、今のところ、自分の生活に近いところにある科学の発達なのかな、と思うくらいだ。

お二人の対談を読み、それぞれの分野以外のことにも精通していることが多く、会話の広がりにただただ魅了されるばかりだった。