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【読書感想】地図にない谷

読書
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「地図にない谷」藤本泉著を読んだ。

本作品は随分と前の作品らしく、いざ読み始めてみると、主人公と許嫁の会話などからも、なんとなく読み取れるものがあった。とはいえ、時代背景などはそんなに気にならず、物語の行方に引きつけられた。

主人公の女子大学生が夏休み中、郷里に帰ったことから物語が動き始める。

郷里の風土病などを調べようと許嫁と協力したことで、今まで郷里の風土病などを調べようとすると母から反対され続けた本当の理由を知ってしまう、というような内容だ。

部落内のことなど、住んだ者にしかわからないであろう習慣、やりとりなどが描かれているからなのか、どことなく作中のそこかしこに不気味さをおぼえた。

「地図にない谷」は、母娘の話でもあり、風土病に隠された秘密を暴く話でもあり、また主人公の出生の秘密を知るという話でもありつつ、ミステリー要素を存分に楽しめた。

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