- はじめに…
- 1冊目:探してるものはそう遠くはないのかもしれない/新井見枝香
- 2冊目:いっぴきとにひき/桑原奈津子
- 3冊目:ここは、おしまいの地/こだま
- 4冊目:死にたい夜にかぎって/爪切男
- 5冊目:しんどいオカマのお悩み相談 明るくないし強くもない孤独に苦悩し続けるオカマがひとりの人間として綴る哀憐の讃歌/BSディム
- 6冊目:バッタを倒しにアフリカへ/前野ウルド浩太郎
- 7冊目:噂は噂 壇蜜日記4/壇蜜
- 8冊目:パリの国連で夢を食う。/川内有緒
- 9冊目:プロカウンセラーの共感の技術/杉原保史
- 10冊目:お家賃ですけど/能町みね子
- 11冊目:すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論/堀江貴文
- 12冊目:朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる/馬渕知子
- 13冊目:世界でいちばん自分を愛して/中野裕弓
- 14冊目:自分に自信をつける最高の方法/常富泰弘
- 15冊目:家政婦さんが推理してみた~被害者がノーパンだった件~/東川篤哉
- 16冊目:生きるとか死ぬとか父親とか/ジェーン・スー
- 17冊目:山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた/山中伸弥著、聞き手・緑慎也
- 18冊目:人間の未来 AIの未来/山中伸弥、羽生善治
- 19冊目:ビロウな話で恐縮です日記/三浦しをん著
- 20冊目:地図にない谷/藤本泉
- 21冊目:ホーボーズ・カフェ/ヰ戸英壱
- 22冊目:「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55/古市幸雄
- 23冊目:ハッピーエンドは欲しくない/n
- 24冊目:伝説の女傑浅草ロック座の母/齋藤智恵子
- 25冊目:ナナメの夕暮れ/若林正恭
- 26冊目:ぼっけえ、きょうてえ/岩井志麻子
- 27冊目:笑いのカイブツ/ツチヤタカユキ
- 28冊目:現代百物語/岩井志麻子
- 29冊目:妹と猫/奥田徹
- 30冊目:本屋の新井/新井 見枝香
- 31冊目:女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋/DJあおい
- 32冊目:マンガでわかる ネガティブでも叶う すごい「お願い」/MACO
- 33冊目:わたしの日曜日/杉浦さやか
- 34冊目:「対面力」をつけろ!/齋藤孝
- 35冊目:人はかならず、やり直せる/進藤龍也
- 36冊目:まんがでわかる自律神経の整え方/小林弘幸著、漫画:一色美穂
- 37冊目:直島古民家シェア暮らし/まつざきしおり
- 38冊目:特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録/特掃隊長
- 39冊目:多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。/Jam
- 40冊目:お友だちからお願いします/三浦しをん
- 41冊目:月夜のサラサーテ/森博嗣
- 42冊目:「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本/武田友紀
- 43冊目:呪われ女子に、なっていませんか?/山田ノジル
- 最後に…
はじめに…
2018年に読んだ本を1冊ずつ簡単な感想とともに紹介しつつ、振り返ってみようと思う。ここでまとめた本たちが、誰かの読書の参考になったら、嬉しい。
1冊目:探してるものはそう遠くはないのかもしれない/新井見枝香
随所に書店員だからこそなのか、根っからの本好きだからこそとも言える表現の数々にグッと引き込まれるような気さえする、読み手を飽きさせない文章力とユーモアに溢れたエッセイに出会えた。
参考:【読書感想】探してるものはそう遠くはないのかもしれない
2冊目:いっぴきとにひき/桑原奈津子
料理研究家・桑原奈津子さんによる、定点観測写真集「いっぴきとにひき」は、一緒に暮らすペットをかわいがる気持ちのほかに、思いやる気持ちがあることで共生していることが、日々の暮らしの中で、より楽しいものとなるヒントがいくつも見つかる写真集としても楽しめた。
3冊目:ここは、おしまいの地/こだま
いろんなことに巻き込まれ続けているこだまさんのこれまでの日々に驚きつつも、そこから得たものが言葉になって糧となっていくのだろうな、と思った。
4冊目:死にたい夜にかぎって/爪切男
心に抱えている弱い部分すら、どこか愛おしさをおぼえるような不器用さを泣いて笑って乗り越えてきた男性の日々を知ることができた。
5冊目:しんどいオカマのお悩み相談 明るくないし強くもない孤独に苦悩し続けるオカマがひとりの人間として綴る哀憐の讃歌/BSディム
辛口で評することが似合ったり、明るく盛り上げ役となるような人もいるように、BSディムさんのような人に相談することで得られる言葉は、決してしんどいものではなく、なにか切り開けそうな少しだけ明るいものが見えてきそうな気さえしてきた1冊だった。
参考:【読書感想】しんどいオカマのお悩み相談 明るくないし強くもない孤独に苦悩し続けるオカマがひとりの人間として綴る哀憐の讃歌
6冊目:バッタを倒しにアフリカへ/前野ウルド浩太郎
誰かを羨んでいる暇があったら、著者の如く誰かに自分の夢を語って、少しでも実現に繋げていく事の方が、ワクワクすることが多そうだと思った1冊だ。
7冊目:噂は噂 壇蜜日記4/壇蜜
壇蜜さんの文章に触れる度に思うのが、壇蜜さんを通じて言葉の表現について、改めて考えることが多いということだ。自業自得と見聞きすると、あまり良くないことをイメージしがちなものですが、壇蜜さんが仰るように良い意味合いで使いたいものだな、と思った。気づきの多い1冊。
8冊目:パリの国連で夢を食う。/川内有緒
国連で働いたからこそ見えてきた現実や、そこか現在にも繋がる夢をつかんだ川内有緒さんの貴重な経験を1冊の本の中から知ることができた。
9冊目:プロカウンセラーの共感の技術/杉原保史
いつでも必ず誰かの気持ちに寄り添うだけが共感ではない、というようなことを知り、学ぶことができた。
10冊目:お家賃ですけど/能町みね子
色褪せることなく伝わってくる誰かの日常は、時に心地よく自分の暮らしとは違うものだからこその何かがあって、自分に足りないものを気づかせてもくれるものなのかな、と思える1冊だった。
11冊目:すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論/堀江貴文
本文の中には、学校とは、会社とは、仕事とは、などと読むごとに、自分自身に問うてみたくなる言葉ばかりが目に飛び込んでくるかのようだった。
参考:【読書感想】すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~
12冊目:朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる/馬渕知子
コーヒー、ビールに限らず、好きなものこそ楽しみ続けるためのコツなどを知っておくことは大切だな、と気づかせてくれる1冊だった。
参考:【読書感想】朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる
13冊目:世界でいちばん自分を愛して/中野裕弓
自分を愛することで心が満たされることで、ほかの誰かへの接し方にも余裕が持てたりするのであれば、それこそ幸せなことだと思うので、できることから習慣づけていきたくなった1冊だ。
14冊目:自分に自信をつける最高の方法/常富泰弘
自己肯定感であったり、自分に自信をもつことについてのより良いイメージを持つことができて、少し前向きな気持ちになれた。
15冊目:家政婦さんが推理してみた~被害者がノーパンだった件~/東川篤哉
登場人物たちのやりとりも、1つ1つが見逃せず、最初から最後まで楽しめた。本文を読んでいると、クスッと笑えるようなミステリーといったところなのも魅力的な作品だった。
参考:【読書感想】家政婦さんが推理してみた~被害者がノーパンだった件~
16冊目:生きるとか死ぬとか父親とか/ジェーン・スー
その人達らしさを感じられる親子関係が、各家庭にあると言ってしまえば、そこまでかもしれないけれど、こうやって何かのタイミングで親のことを知る機会を設けてみるのは、自分のルーツ探しみたいなもので、新たな風を吹き込む機会になりそうだ、と思った1冊。
17冊目:山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた/山中伸弥著、聞き手・緑慎也
正直なところ、読んでいくにつれ私には難しいところが多々あり、iPS細胞について、すべてを理解できた、とは思えない。しかし、ほんの少しでもわかったような気持ちになれたのは、良い機会となったのは確かだ。
参考:【読書感想】山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた
18冊目:人間の未来 AIの未来/山中伸弥、羽生善治
山中伸弥さん、羽生善治さんのお二人の対談を読み、それぞれの分野以外のことにも精通していることが多く、会話の広がりにただただ魅了されるばかりだった。
19冊目:ビロウな話で恐縮です日記/三浦しをん著
三浦しをんさんのエッセイを読むたびに、三浦しをんが読んだ漫画や小説などを読んでみたくなるし、舞台や映画などにも興味が湧いた。
20冊目:地図にない谷/藤本泉
母娘の話でもあり、風土病に隠された秘密を暴く話でもあり、また主人公の出生の秘密を知るという話もあり、ミステリー要素を存分に楽しめた。
参考:【読書感想】地図にない谷
21冊目:ホーボーズ・カフェ/ヰ戸英壱
わがままを言うようだけれど、つかず離れずな距離感で、ちょっとした会話ができるような方がいるお店と出会いたいと思えるストーリーだった。
22冊目:「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55/古市幸雄
社会人だからこそ、現状に甘んじないことの大切さを教えてくれる1冊だった。5年後、10年後の自分のためにも、行動で示していきたい。
参考:【読書感想】「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55
23冊目:ハッピーエンドは欲しくない/n
肩書だけでは得られない経験、技術などを習得していく意欲やセンスなど、どこの誰かもわからない著者の持っているものには、言葉にし難いけれどなにか力強い魅力があった。
24冊目:伝説の女傑浅草ロック座の母/齋藤智恵子
綺麗ごとばかりでは済まされないことを、たくさん乗り越えたからこそ今がある、そういうことを考えさせられたし、浅草ロック座でストリップを観てみたくなった。
25冊目:ナナメの夕暮れ/若林正恭
前向きなだけが良いわけではない。心の闇みたいなどうしようもない鬱憤だとかを抱えているのは、自分だけではないということを確認して安心したくなることがある、ということを思い出させてくれた1冊だった。
26冊目:ぼっけえ、きょうてえ/岩井志麻子
もののけの怖さよりも、ある種の人の怖さが伺える村社会ならではの因習が、幾度となく物語に描かれる後味の悪さは何とも言えない読後感だ。
27冊目:笑いのカイブツ/ツチヤタカユキ
伝説のハガキ職人だとか、誰にでも真似できることではない。いろんなことを犠牲にしてまで、突き詰めていくことは狂気すら感じた。
28冊目:現代百物語/岩井志麻子
怪談ものを期待して読むと、がっかりするかもしれない。どこかで本当にあった話として、下世話な気持ちもありつつ読むくらいがちょうど良い話ばかりだったと思う。
参考:【読書感想】現代百物語
29冊目:妹と猫/奥田徹
「妹と猫」という作品の中で、幾度も登場する猫の存在は、ある種のファンタジー要素もはらんでいた。小難しく捉えたりする必要はないだろうけれど、子供時代の思い出は、それぞれに記憶違いをしていることもあるからこそ、これもまた個々に都合の良い解釈が必要なのだよな、と思った。
参考:【読書感想】妹と猫
30冊目:本屋の新井/新井 見枝香
本書に書かれていた書店での袋についての話も含め、書店へ行った際の店内の見え方が少し変わりそうな1冊だ。
参考:【読書感想】本屋の新井
31冊目:女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋/DJあおい
誰だって口にしないだけで、なにかしら抱えている。人間関係についても、深刻に捉えすぎないことが大事なように思えてくるから不思議な1冊だ。
参考:【読書感想】女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋
32冊目:マンガでわかる ネガティブでも叶う すごい「お願い」/MACO
本書を読み進めていくにつれ、前向きな言葉を口にしたり、イメージしていくことの大切さを普段の自分の言動などから思い知らされた。
参考:【読書感想】マンガでわかる ネガティブでも叶う すごい「お願い」
33冊目:わたしの日曜日/杉浦さやか
自分の好きなものをたくさん知っている、楽しめることって素敵なことだな、と気づかせてくれる1冊だった。
34冊目:「対面力」をつけろ!/齋藤孝
自分の知らない世界を楽しむためにも、いつもと違う誰かの世界を知るコミュニケーションを繰り返し、視野や行動範囲などを広げていきたい、と思った1冊だ。
35冊目:人はかならず、やり直せる/進藤龍也
今まで、忘れていたものをこの機会に一部だけでも触れたことで、牧師の存在をこれまでと違った視点で知ることができた。
36冊目:まんがでわかる自律神経の整え方/小林弘幸著、漫画:一色美穂
すべてを取り入れることはすぐには難しいけれど、できることから生活に取り入れて、自律神経を整えていきたい。
37冊目:直島古民家シェア暮らし/まつざきしおり
移住したからこそ直面する悩みも含めて、便利なこと、不便なこと、島民の知恵なども紹介されているから、いろんな読み方ができる1冊だった。
38冊目:特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録/特掃隊長
特殊清掃を利用する人には、いろんな人がいて、それぞれに事情も抱えていることは想像がつくものの、現場に携わっているからこその著者の記録には、驚かされるエピソードがいくつもあった。
参考:【読書感想】特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録
39冊目:多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。/Jam
生きていく上で幾度となく経験する自分以外の誰かとの悩みのタネを、できるだけ重く捉えすぎない考え方を知り取り入れてみようと思うだけでも、今までとは異なる対応ができるような気がしてきた。
40冊目:お友だちからお願いします/三浦しをん
人と人との話のみならず、動物との話もあり、物との話もあった。本書の中では、懐かしいな、と思う話もあるから、幾通りにも楽しめる。
41冊目:月夜のサラサーテ/森博嗣
興味深い話ばかりなので、森博嗣さんがまえがきに書かれているように、「なむなむ!」と開いたページから読むのも楽しいと思う。
42冊目:「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本/武田友紀
私にも当てはまることが、いくつもあった。本書の中にあった例なども、大変わかりやすく参考になった。できることから取り入れて、自分を大切にしていきたい。
参考:【読書感想】「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本
43冊目:呪われ女子に、なっていませんか?/山田ノジル
世の中に溢れる情報に対して、なにか違和感を覚えたら、疑う気持ちが芽生えることも必要だと気づかされた。
最後に…
2018年に読んだ43冊の本を振り返ってみたら、読んだ本を通して1年の自分がどんなことに興味を持ったのか、悩んでいたのか等、思い返すことができた。
また、毎年綴っているような気がするが、どれくらい読んだのか、という読書量の振り返りができた。2018年は、2017年に比べて、読書量が減ったように見えるが、ここに記していない、あるいは記せていない本が増えた。
2019年は、どんな本と出会うのか楽しみだ。