「オトナ女子のためのさみしさくんのトリセツ」大森篤志著を読んだ。
時折、自分と誰かを比べたり、たらればで考えてしまうことがある。本書を読むことで、自分の感情や考え方などのコントロールの参考になれば良い、と思った。
感情は人間が幸せに生き延びるために必要な行動を促すエネルギーであって、本来よいも悪いもありません。
(「オトナ女子のためのさみしさくんのトリセツ」本文より抜粋)
これまで感情について、喜怒哀楽をその時々で、なんとなく良いとか悪いとか判断していたような気がする。本文にて、人間が幸せに生き延びるために必要な行動を促すエネルギーである、と紹介されているのを目にして、なるほど、と思った。
なるほど、と思ったのは、自分自身であったり、幼い頃から周囲の大人たちの言葉によって、感情の良し悪しをつけていたのは、その場の都合上の問題だったのだし、刷り込みだったのだ、とわかったからだ。
さみしさを和らげるために必要なことは、つながりを感じることです。
そして、つながりというのは、なにも人間関係のことだけではありません。
(「オトナ女子のためのさみしさくんのトリセツ」本文より抜粋)
ふとさみしさに取り込まれてしまう時、必要なことはつながりを感じることだというのは、本書を読むことでイメージが広がった。上記の抜粋にあるように、つながりをもつということが、人間関係のことばかりでないところも、嬉しい。
また、さみしさが取り入る隙がなくなりそうな暮らしの工夫も、とても参考になった。
人は心が癒されると、さみしさよりも優しく穏やかな気持ちのほうが大きくなります。
(「オトナ女子のためのさみしさくんのトリセツ」本文より抜粋)
どんなにさみしい気持ちに塞がれていても、トゲトゲした気持ちであっても、動物とのふれあいや誰かとの些細なやりとりで、優しい穏やかな気持ちになったことは、私も幾度となく経験している。
本書を読んでみたことで、日々の暮らしのちょっとした工夫をしてみたり、自分の好きなことを知っておくこと、やってみたことがないことに挑戦してみる等、沈んだ気持ちを引きずり過ぎないようにすることが大切だと思った。
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