「アラフィフおひとり女子向け・癒され天国バンコクライフ」バンコクタマ子著を読んだ。
タイトルから察しがつくが、著者がアラフィフにて独立し、タイ・バンコクへ移住してからのことが、記述されている。
アラフィフと言わずとも、海外移住に興味がある方、日本での暮らしに息苦しさを感じている方、海外旅行でタイへ行く予定のある方、いろんな楽しみ方を見つけられる。
タイ・バンコクへ移住をされた著者が紹介する日本との違いを知るだけでも、未婚既婚、性別に関係なく参考になることがあるのではないだろうか。
全世界が自分の価値観と同じはず、と思っちゃうのは、日本人特有の視野狭窄思考といわざるをえません。
(「アラフィフおひとり女子向け・癒され天国バンコクライフ」本文より抜粋)
上記の抜粋箇所のような言葉は、日常のどこかで見聞きしたことが多々ある。思い込み、価値観の押し付け等、困惑することもある。
著者が、冒頭で実家等で投げかけられた言葉たちは、私の身の回りでも言われたこと、聞いたことがあるものだった。言う側の人々は、言わずにはいられないし、言われた側がどう受け止めるかも想像しないのかもしれない。
年齢や性別を問わず、生きづらさを感じるのは、周囲の人々の間で幾度も繰り返される余計なお世話と受け取れる口出し等だ。
多様性を認めるこの国では、世の中には、こういう人もいるし、ああいう人もいていいよね、という認識です。そのあたりの社会寛容度はほんとうにスゴい。
(「アラフィフおひとり女子向け・癒され天国バンコクライフ」本文より抜粋)
タイ・バンコクでの生活で、著者が感じたことの一部が上記の通りだ。社会寛容度というのは、言われてなるほど、日本ではまだまだ難しそうだと思わざるを得なかった。
多様性を認める、というのも、ほんの少しずつ浸透してきたように思えるけれど、まだまだ十分ではない。
「諸行無常」。変わらないものなんて何もない。いつかは何もかもが変わってしまう。
だから、今を楽しく、くよくよしないで生きていこう!というのが、タイ人の思考です。
(「アラフィフおひとり女子向け・癒され天国バンコクライフ」本文より抜粋)
恋愛、ファッション、美容、SNS、家族のこと等、あらゆることでタイ・バンコクについてのイメージが変わった。ホームレスに対する接し方等も異なるのは、宗教観ばかりではないのかもしれない。
著者の言葉にもあったが、恋愛についても、日本で話題にのぼるのは下世話なことばかりだ。タイ・バンコクのような自然と笑顔になるような話題にしたいものだ。
日本での暮らしでは、何をするにも○○すべき、○○しなければ、ということに囚われがちだが、著者が紹介したタイ・バンコクでの生活は、したいからするしストレスにもならない、というタイ人のスタイルが羨ましくなった。
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