「ダーリンは無職、でも猫が好き」ナギサノコニー著を読んだ。
タイトルに目が留まり、本書を読むに至った。
著者と無職の恋人の馴れ初めから、同棲をしている日常までが描かれている。
ほんわかしたイラストでありつつも、著者と恋人の日常は、いわゆる恋人同士の甘い生活ではないことが窺えた。
タイトルにもあるように、著者の恋人は度を越しての猫好きだから、日々の暮らしの中心が猫たちなのだ。
動物が好き、ということは素晴らしいことだと思う。
しかし、恋人同士ともなると、人よりも猫優先にされてしまうことは、寂しさが募りそうだ。
著者の恋人の神経質なところも、著者の自由気ままな性格やかわいいものが好きなことも、制限されてしまうようで、なんとも言えない気持ちになった。
結局のところ、著者と恋人の2人が幸せに暮らしていけるのならば、外野がとやかく言う必要はない。
ただ、本書を読む限り、著者たちはお互いに苦労が絶えない関係が続くのかもしれないな、と余計な気持ちばかり思い浮かんだ。
本書を読んだことで、私たち夫婦の関係についても、必要以上の無理を互いに強いていないか顧みるきっかけになりそうだ、と思った。
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