【読書感想】この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ

読書

「この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ」新井見枝香著を読んだ。

書店員によるエッセイだが、本屋のことはほんの少しだけ、残りは新井見枝香という人のありのままの生活や考えなどが記述されていた。

新井見枝香さんのエッセイや出演されたテレビ番組を拝見する度に、書店員のイメージで思い浮かべるものが、こうあるべき、という押し付けであることを思い出させる。

かき氷が好きで、大好きなバンドを追いかけている女性だったりもする、それが新井見枝香さんなのだ。

本書を読んだことで、自分だけがそう思っていたわけじゃないんだ、ということが新井見枝香さんの言葉で、よりはっきりと自覚することがあった。

ストリップ劇場へ行くようになった話で、新井さんが女性器の話を連ねていたが、私も似たような思いを抱いていた。

昔、どこかで女性は、男性ほど自分の性器を直視したことがある人は多くない、というような話を聞いたことがある。

自分の性器含め、直視できないこと、直視したくないことは増えるばかりだ。

少し話は逸れてしまったが、ストリップ劇場の話は幾度も本書の中で記述されていることからも、新井さんにとって、よほど気に入った場所なのだろう。

私も、ストリップ劇場には行ってみたい、という気持ちを抱いたままなので、さっさと実現したいものである。

本書は、どの話もぐいぐい内容に引き込まれるような魅力がある。

けれども、どこか冷めたような、これまでの著作などでも感じた新井節とでも言うべき温度感があるのも、癖になるから不思議だ。

私は誰かを変えようとすることが、どうにもめんどくさい。

(「この世界は思ってたほどうまくいかないみたいだ」本文より抜粋)

誰かを変えようと熱心になる人がいることも、確かだ。

以前の私も、どちらかと言うと誰かを変えようとする側だった。

けれど、ある時、誰かを変えることはほぼ無理、ということに気づいた。

現在に至っては、新井さんと同様にめんどくさい、という気持ちが勝っている。

感情的になることほど、自分が損することはない、とも思っている。

本書を読んでみて、書店員ならではの話はそこそこに、働くということ、自立して暮らしていくということなどについて、思うほどうまくいかないことが生きていく上でどんなに多いか、を共感したりするなどして存分に楽しめた。

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