神保町に降り立つと、書店がずらりと立ち並ぶほかに、喫茶店が多くある。

近代的な店も良いけれど、昔ながらの喫茶店に出会えるのも神保町ならではだと思う。

老舗と呼ばれる店の1つ、さぼうるは、いつも客足が途絶えない印象で、ふと夕方に立ち寄ってみたところ、やっと入店できた次第だ。

日が暮れ始めたような時間帯だったせいか、店先がやけにノスタルジックだ。

よく見ると、レトロな電話がちょこんと置かれているのも、良い雰囲気を醸し出している。

昼間に通りかかるばかりで、17時からはバータイムになる、ということも今回初めて知った。

雑誌やSNSなどで、何度となく写真などを見ていた、さぼうるでは注文してみたいメニューがドリンクだけでも、多くある。

今回は、生いちごジュースを注文した。

丸みを帯びたグラスになみなみと注がれたピンク色のジュースは、暗めの照明にパッと映えるような色味だった。

一口含むと、いちごの甘酸っぱさが口内に広がった。

ストローが詰まるのではないかと思うくらい、濃厚で粒々を感じる生いちごジュースは、飲みごたえがある。

ジュースと一緒に注文したチーズケーキは、軽い口当たりが心地よい。

とてもやわらかなチーズケーキは、甘すぎずパクパクと間髪入れず口に運んで、あっという間に食べていた。

さぼうるの店内は、隣との距離も近すぎず、ほどよい距離感で安心して過ごせた。

年季の入ったテーブルや椅子が、老舗ならではなのだろうな、と座り心地だけでは判断できない時間の流れを楽しむような気持ちにさせてくれた。

さぼうるでは、ほかにも気になるメニューがあるので、またの機会に訪れたい。