「男ともだち」千早茜著を読んだ。

本書は、神名葵というイラストレーターの女性が、主人公の物語だ。

神名は、恋人と同棲しつつ、医師で既婚者の男性と不倫をしている。

さらに、神名は、連絡が途絶えていた学生時代の男性の先輩からの突然の連絡から、関係が復活する。

異性との友情云々は、当事者にしかわからない。

しかし、男と女が、それぞれに利害関係を踏まえた上での駆け引きは、誰しもが経験したことがあるのではないだろうか。

駆け引きの上手い下手に限らず、本書を読んでいると、 登場人物たちの言動や思いなどから 、自分にも身に覚えのある経験にあてはまることを見つけてしまう。

恋愛のことに限らず、同性の友人知人などに対しての感情などで、ああこれか、と思うことが描かれている。

本書を読んだことで、誰かのやさしさにつけ込むこと、誰かを利用することでいつか自分の身に降りかかることが、どんなことなのか、を考えた。

また、誰かと暮らしたこと、関わり合ったことで、自分が経験した痛み、湧きあがった感情をどう昇華していくか、ということが主人公を通して思い巡らせた。

甘い部分だけを掬い取って生きていくことなんてできないし、異性の友達って自分にとってどんな存在なのだろう、などと思った。

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