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【読書感想】西洋菓子店プティ・フール

読書

「西洋菓子店プティ・フール」千早茜著を読んだ。

本書は、下町にある西洋菓子店プティ・フールを舞台に、西洋菓子にちなんだ6つの物語が詰め込まれている。

どの話も、誰かの片想いが西洋菓子のように、甘いだけではなく、苦味も酸味も含めて表現されている。

学生時代の友人とのこと、片想いの恋愛のこと、夫婦仲のこと、これから結婚しよとする者たちの話であったりと、内容は様々だ。

人は、自分の一番近くにいる人のことほど、本当は何もわかっていないのかもしれない、と思うようなドキリとするシーンもあった。

恋愛だろうが、結婚してからのことだろうが、喧嘩などをすると、良いと思っていた部分を、心底げんなりする部分へたちまち早変わりする。

そういった部分すらも描いている物語だからこそ、酸いも甘いもあることが伝わってきて、良い意味でため息をついてしまうほど、のめりこみそうになる。

また、各話にて登場する西洋菓子たちは、どれも願わくばすぐにでも口にしてみたくなるほど魅力的に描かれている。

本書は、昔ながらの西洋菓子、新進気鋭の西洋菓子、それぞれの魅力について、思いを巡らせたりするのも楽しめる1冊だ。