「ゆるい生活」群ようこ著を読んだ。
本書は、群ようこさんが、めまいが起こることに不安を感じて、漢方薬局に通い始め、体質や意識などの改善をしていく日々を綴ったエッセイである。
群ようこさんは、漢方薬局を訪れたことで、自分自身の体質を知り、減らすべきこと、気をつけること等を先生に教わり、悶絶するようなマッサージを施術してもらう。
漢方薬局に通い始めた群ようこさんが、食事を含めて、生活習慣を見直し、漢方を取り入れたことで、本来の適正体重になる様子は、読んでいて身体のあり方のようなものを考えさせられた。
本書を読んでいると、東洋医学は言葉では説明のつかないことが多くあるものの、身体や心の内にあるものをひっくるめて判断することで、あらゆる改善に繋がっていることが窺えた。
増やすことより減らすことが多い場合もある漢方との付き合いは、根気のいることだと思う。
目に見えてわかる効果とそうでないことも含めて、漢方を生活に取り入れていくことは、自分の不調を軽減したい、という気持ちを強く持てないと厳しそうだ。
漢方を取り入れた生活をしているからといって、いつでも規則正しい生活を送るわけではなく、群ようこさんが、たまに息抜きとして甘いものを食べたり、甘いものを食べるにしても、身体への影響を考えたものなどを選んでいるところも見習いたくなった。
群ようこさんと漢方薬局の先生は、長い付き合いをされているようだが、信頼関係を築ける場所があることが羨ましくなった。
漢方薬局や先生の存在を何でも屋というわけにはいかないだろうが、自分の不調に関して信頼できる場所がある、というのは、心の支えにもなりそうだ。
私も、少し前から漢方に興味が湧き始め、本を読んだり、生活に取り入れたりしている。
漢方薬局に相談に行くことも考えてはいるが、まだ実現していない。
本書を読んでみて、良い関係が築けそうな漢方薬局と出会えたら、などと考えている。