「半透明のアイスクリーム」黒谷知也著を読んだ。
本書は、13編の作品から成る短編集である。
不思議な話、日常から切り取った一コマなど、どれも短編で描かれているからこそ、多くは語られておらず、想像力を掻き立てられる。

私は、13編のうち、「魔導書房」というタイトルからも察する通り、書店が舞台の作品が好きだ。
こういう書店があったら、おもしろいな、という世界観に惹かれた。
また、どこかで繰り広げられていそうな日常の一コマが映し出された作品は、著者が経験した出来事を描いているものもあるようだ。
サクッと読める短編集だからこその味わえるものを見つけられた気がする。