「本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる」横田真由子著を読んだ。
高級ブランド店の元販売員だった著者だからこその経験に基づいたエピソードを交えて、手元にあるものから、考え方などに至るまで、あらゆることに関して必要なもの以外、手放しても案外大丈夫であることが述べられている。
本書を読み進めていくと、あれもこれも、と手の届く場所に置いておきたくなる不安な気持ちすら、どこ吹く風といった具合になれたら最高だな、と思えてくるから不思議だ。
「あってもなくてもいいもの」は買わない。
何かを我慢してでも手に入れたいものだけが、人生を豊かにしてくれる。
「本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる」 本文より抜粋
著者の言葉にある通りで、私の身の回りにあるものを見回してみると、安いというだけで購入したものほど、買ったというだけで満足していて、日の目を見ることがなかったりする。
ちょっと前に、そのことに気づいて、買う理由が安い、というだけだったら買わないことにした。

買うことに少しためらうけれど、欲しいものというのは、迷う理由が予算より少し高い、ということが多い。
しかし、ちょっと何かを我慢するだけで手が届くものに限り、購入するようにしたら気に入ったものだからこそ利用頻度が高い上に、後悔することはない。
洗練とは、自分の定番スタイルまでアイテムを絞り込める力。
「本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる」 本文より抜粋
買い物やファッションに限らず、洗練されていくというのは、自分の考え方や行動にも当てはまる。
自分ならこうする、というスタンダードがあると迷いが少ない。
直感は馬鹿にできない。

本書を読むことで、自分のまわりにある無駄を省き、余白をつくることで広がるものがあることをイメージしてみたら、少しずつ実践していきたくなった。