はじめに…
年末年始が近づいてくると、どんな風に過ごそうかとワクワクしてくる。
せっかくまとまった時間があるのなら、読書するのも良い息抜きになりそう。
私が2019年に読んだ、小説のオススメ本をまとめてみた。
ウツボカズラの甘い息/柚月裕子
育児と家事ばかりの主婦である自分の生活に、どこか嫌気がさしている主婦が、 憂さ晴らしの為に応募していた懸賞で、芸能人のディナーショーに当選し、ディナーショーへ足を運んだことから、同級生を名乗る女性に声をかけられたことから、物語が動き始めるミステリー作品。
裸の華/桜木紫乃
ノリカという女性が、舞台上で骨折したことをきっかけにストリッパーの世界から離れ、故郷で店を開き、再出発していく物語。
あのひとは蜘蛛を潰せない/彩瀬まる
とあるドラッグストアの従業員を中心に描かれた本書では、正解不正解と決められないことの方が、世の中多く存在するということがドラッグストアの客も従業員も含めた人間模様で、描かれている。
誰かが誰かの思うようになんてならない、ということをわかっていない人もいるし、わかっているけれどやめられないことを抱えている人もいる。
愛なき世界/三浦しをん
温かくもあり、時に甘酸っぱくもある、研究者と料理人が織り成す物語。
ままならないから私とあなた/朝井リョウ
表題作のほかに、もう1作品収録されているので、お得感あり。
見たまま、感じたままの人間関係が、本当にあるべき世界ではない、ということを考えさせられる物語に出会える。
今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います/夕鷺かのう
物騒なタイトルではあるものの、会社で働き続けると遭遇するような“あるある”が随所にあり、読み始めるとページを捲る手が止まらなくなる人もいるはず。
ふがいない僕は空を見た/窪美澄
本書は、連作長編となっており、各章を読むごとに、登場人物たちが抱えているものが見えてくる。
それぞれに抱えているものが見えてきた時、何が見えてくるのか。
自殺予定日/秋吉理香子
本作品は、父が再婚後、1年半足らずで急死したことで、父の死因に疑問を持った主人公が、継母が父を殺したのではないか、と思い、自ら死ぬことで継母のしたことを世間に知らせようとすることから始まるミステリー。
アルテーミスの采配/真梨幸子
本作品は、出版社で働く派遣社員の主人公が、AV女優連続不審死事件の重要参考人とされるフリーライターの手記を手にしたことで、興味を持ち、独自に調査を始めることから、ストーリーが進んでいくミステリー。
岩窟姫/近藤史恵
本作品は、ある人気アイドル・沙霧が自殺してしまい、突然のことに親友でありモデルでもある主人公が自殺の原因ではないか、と取り沙汰されることから始まるミステリー。
アラジン/小倉銀時
雑居ビルの管理人をしている主人公が、ちょっとくせ者であることがわかり始めた頃合いから、物語は驚きの展開へと動き始める。
登場人物たちの駆け引きなどを思い描きながら、先を読み進めるのが、こんなにも見逃せないストーリーに惹きつけられるはず。
猫には推理がよく似合う/深木章子
とある法律事務所 で働き始めた事務員の女性が、所長の飼い猫が“おしゃべりする猫”であり、ミステリー好きの猫でもあることを知ったことから始まる物語。
スプラッシュマンション/畠山健二
とある分譲マンションを舞台にしたエンターテイメント感満載のストーリー 。
午前0時のラジオ局/村山仁志
地方テレビ局に勤務する 主人公がラジオ局に異動すると、午前0時から放送の新番組の司会に抜擢されたことから、不思議な出来事に遭遇し始める。
声の仕事に関わる人々の姿を少しばかりストーリーから知ることができそう。
神様の居酒屋お伊勢/梨木れいあ
主人公・莉子がお伊勢参りに訪れたことがきっかけで、不思議な居酒屋にたどり着いたことから始まる物語。
不思議な居酒屋の主人・松之助は、神様が見える人であり、莉子がお伊勢参りの際、再就職を祈願したことから、祀られている神の導きで、この居酒屋で働き始めて、神様たちのとの不思議なやりとりが繰り広げられる。
最後に…
小説とひとくくりにしつつも、ミステリー、恋愛、仕事、生き方など、様々なジャンルの作品のオススメをまとめてみた。
ご覧になったあなたの年末年始の読書の参考になれば、嬉しい。