食べることが好き、ということが伝わってくる本との出会い
私は、エッセイスト、作家が紡ぎだす言葉から、食べることが好きなのだろう、ということが伝わってくる食べ物にまつわるエッセイを読むことが好きだ。
食べ物のエッセイを読んでいると、紹介されている店や料理を想像していると、なんだかお腹が減ってきた、ということもある。
これまでに読んだ、食べ物のエッセイでオススメのものを紹介したい。
残るは食欲/阿川佐和子
阿川佐和子さんご自身がお料理する内容も綴られていて、食に関する好奇心の強さがいろんなシーンで垣間見えました。食べることのみならず、お酒のことも描写されているところに、大人の楽しみ方を存分にされていることが窺える。
ごはんぐるり/西加奈子
気取らず飾らず暮らしている西 加奈子さんの美味しいものが、いっぱいの1冊。
浅草うねうね食べある記/上野うね
上野うね氏が、浅草界隈にあるお店を訪れて出会ったグルメなどを、コミックエッセイとして楽しめる1冊。
買えない味/平松洋子
台所道具のこと、器のこと、収納のこと等、食にまつわるお話がずらりと綴られている。
syunkon日記 スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件 /山本ゆり
山本ゆりさんの絶妙なユーモアが繰り広げられるエッセイのみならず、紹介されるレシピもまた試しやすいものばかり。
syunkonカフェ雑記 クリームシチュウはごはんに合うか否かなど/山本ゆり
どうしてこんなに日常に溢れているような何でもないようなことを話を広げて、おもしろおかしく表現できるのか、ということのみならず、試してみたくなるレシピもありがたいエッセイ 。
ひとり飲み飯 肴かな/ 久住昌之
読み進めるごとに、久住昌之さんのお話なのに、頭の中には「孤独のグルメ」での松重豊さんの姿が思い浮かんだり、ドラマの最後にある久住さんのコーナーが思い浮かんできたりするエッセイ。
世界のへんな肉/白石あづさ
白石あづさ氏が、 世界を旅した際に、食べた様々な動物の肉との出会い、思い出を綴っており、
食べたことがない肉の味を想像する、というのもなかなか楽しい。
君がいない夜のごはん/穂村弘
食べ物について、こういう視点で捉えている人がいるんだな、という気づきのあるエッセイなのかもしれない。
パスタぎらい /ヤマザキマリ
ヤマザキマリさんが、イタリアだけにとどまらない海外生活や食に関する経験の豊富さを知ることができる1冊。
MOGUMOGU食べ歩きくま(1)/ナガノ
食べ歩き以外にも、クレーンゲームを楽しんだり、近場のスパに泊まるなど、好きなことや息抜きになるようなことも紹介されている1冊。
ねこくま、めしくま/ナガノ
大好きなごはん、好きな屋台メニュー、時々食べたくなるもの、夜中に食べるものの美味しさ、バイキングでのちょっと名残惜しくなることなど、共感できそうなことがいくつも見つかるはず。
食べ物のエッセイの奥深さを味わう
“食べ物のエッセイ”とひとくくりに言ってみても、日常のほんの一コマなのか、旅行先での出会いなのかで印象もガラリと変わる。
食べることに興味がある人の文章は、食べることが好きな人に響く言葉が多くあると思っている。
食べ物のエッセイのテーマは幅広く、それだけに自分好みのものと出会うと喜びもひとしお。
このまとめをご覧になったあなたの参考になったら、とても嬉しい。