「スマホひとつで暮らしたい」飯島彩香著を読んだ。
タイトルが気になり読み始めた本書は、ざっくりと説明すると、“ミニマリスト”の暮らしのヒントである。
とても読みやすく、写真つきなので、気になったものはすぐにでも真似できそうなのが、ありがたい。
共感することも、そうでないことも含めて、自分の暮らしとの比較になる。

著者は、旦那さんの仕事に関連した海外研修として数ヶ月アメリカで暮らしたことが、ミニマルなライフスタイルに行き着くきっかけになったそう。
キャッシュレスな国に旅行で行ったり、暮らしてみることで、日本に帰国してからのライフスタイルにも変化が及ぶことは想像に難しくない。
2019年現時点での日本での暮らしにおいても、キャッシュレス文化がだいぶ浸透してきているように思う。

著者のようにマイルを貯めたりすること、フリマアプリを最大限に活用すること、オンラインショップを利用することでもたらされる恩恵も、気になるところ。
そのほかにも、日常生活においての持ち物のこと、収納のこと、お金のことなど、これまでにどこかで見聞きしたことがあることは、これまでの復習として眺めつつ、気になっていたけれど、皆どうしているんだろう、と思っていたことを知ることもでき満足している。
自分が好き=快適だと思うことに正直に生きていくことは、今の自分に自信を持つことでもあります。
「スマホひとつで暮らしたい」本文より抜粋
断捨離、ミニマリストなどと聞くと、なんでもかんでも身の回りをきれいさっぱりとしてしまうことだと思っていたこともあったし、どこか胡散臭さすら感じていたこともあった。
本書を読むことで、今一度、自分が好きなものに対して正直に生きていくことの大切さを思い出せたように思う。

少し前から、私も思うところがあり、時間を見つけては保管したままだった封書の処分にはじまり、あまり着ていない洋服の処分などをこまめにチェックするようになった。
するとどうだろう、イライラすることも減ったし、自分が好きなテイストなども把握しつつある。
自分自身の好きなものを、これまでに執着せず流行りを追いかけてばかりいたことを思い知らされた。
ミニマルな生活は、シンプルなだけではない心地良いものをもたらすのかもしれない。