スポンサーリンク

【読書感想】ちゃっかり温泉

読書
この記事は約2分で読めます。

「ちゃっかり温泉」久住昌之著を読んだ。

本書は、著者の久住氏が日帰りで行けるような都内近郊の温泉を訪れ、入浴し、その温泉のある施設のこと、街のこと、入浴に来ている人々の様子などが記述されているエッセイだ。

久住氏と聞くと、私は「孤独のグルメ」シリーズをまず思い浮かべるが、それに通じるユーモアが随所に見受けられる。

それに、本書を読んだことで“銭湯”ではなく、“温泉”がわりと身近にあるものなんだな、と知ることができたのも、なんだか嬉しい。

悪口には、それと同量以上の笑いが必要だ。

悪口は笑いで割りながら飲むと、翌日、残らない。

ストレートの悪口を無言でがぶ飲みすると、翌日ひどい二日酔いになる。

それを毎晩続けると、ワル中になり、肉体的にも精神的にも病んで、死期を早めるので、気を付けた方がいい。

「ちゃっかり温泉」本文より抜粋

本書の中では、温泉のことのみならず、酒飲みならではの例え話に見えて、そうだよなぁと思うような言葉にも出会える。

温泉に浸かって、湯上りにコーヒー牛乳を飲むだけではないエッセイなのだ。

久住氏のすごいところは、日帰りで温泉に入るためだけに箱根まで行ってしまう行動力があるところ。

余計な荷物を持たず、手ぶらで温泉に訪れるさまも良い。

誰かと群れて出かけるのではなく、1人で出かけるからこその思いつきで訪れる楽しさが文面からも伝わってくる。

1人で訪れるからこその出会いも楽しめるのだろう。

私は、これまでに旅行として温泉地に行くことはあっても、気軽に行ける場所に温泉があることを気に留めたことがなかった。

本書を読むことで、温泉が身近な場所にあることもわかったし、生活の一部とは言わないまでも気負うことなく温泉に行けるくらいには足を運んでみたくなった。