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【読書感想】つんつんブラザーズ The cream of the notes 10

読書
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「つんつんブラザーズ」森博嗣著を読んだ。

本書は、クリームシリーズと呼ばれる森博嗣氏のエッセイである。

100のテーマで森博嗣氏ならでは発想を読める本シリーズが、私は大好きだ。

今回のタイトル「つんつんブラザーズ」にまつわる話も述べられているので、気になる方は、ぜひ本書を手に取ってほしい。

それでは、本書より私の心に留めたい森博嗣氏の言葉をいくつか抜粋したい。

若干のネタバレになってしまうこと、ご留意いただければ幸い。

 世の中の事象というのは、こうだと断言できることは滅多にない。

一般的には常識であっても、その専門分野では例外が存在することが当たり前、という場合が多い。

「つんつんブラザーズ」本文より抜粋

これは、森博嗣氏が某雑誌へ連載している内容について、掲載内容に関して述べているところだ。

分野に限らず、日常のひとコマであっても正解・不正解にこだわりを持つ人がいることも、それはそれで個性だから否定はしない。けれども、私は、何事においても正解・不正解で判断することばかりが良いことではない、とも思っている。

その代わり、何かあった際は、その時の最大限に適切であろう対応をすることを心がけているつもりだ。

 怒ってばかりで、常に不機嫌だという人は、自分をあやすのが下手なのだ。

自分を喜ばせる方法を知らない。

自分が好きなことが何か、わかっていない。

怒ってばかりいるうちに、好きなことを忘れてしまったのかもしれない。

「つんつんブラザーズ」本文より抜粋

ここもまた、私も気をつけるようになったことだから、自分を戒めるためにも、抜粋した。

自分の機嫌をとれない人は未熟である、ということを知ったのは、ここ数年のこと。

年がいくつであろうとも、自分の機嫌をコントロールできないのは、他人に機嫌を取ってもらおうとする幼稚な考えである。

私も、まだまだであることは承知であるが、自分の感情のコントロールはだいぶマシになったと思っている。

今後も気をつけていきたいし、上記の抜粋箇所を含め、森博嗣氏のごとく、自分が好きなことを突き詰めていきたいものだ。

 そもそも、やりたいことというのは、時間がなくてできなってしまうものではない。

なにものにも優先して、やってしまうのが普通である。

どうして、今やっていないのか、という点が不思議なのだ。

「つんつんブラザーズ」本文より抜粋

これは、時間の使い方・作り方などに関して問われた際の森博嗣氏の見解だ。

本文でも語られていたが、時間は作るものでなく、誰しも1日は24時間与えられており、何に時間を当てているのかを己で見つめ直してみれば、というような話だった。

本書を読んでみて、話題のニュースのことから森博嗣氏の日常にまつわる話まで、100のテーマがあらゆることを網羅していた。

どれもこれも森博嗣氏ならではの発想にうんうん頷くような気持ちになりつつ、気になる言葉を書き留めて読み終えた。