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【読書感想】0秒リーダーシップ

読書
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私は、社会人になってから、リーダーと呼べるものには1度就いたきりで、平凡に過ごしてきた。今後、リーダーになる可能性は限りなく低いけれど、今一度“リーダーシップ”について、確認してみたくなった。

そこで、「0秒リーダーシップ」ピョートル・フェリークス・グジバチ著を読んだ。


著者は、これまでにグーグル、モルガンスタンレーで働いた経験があり、日本で暮らして15年以上だからこその日本人や日本企業の良いところも悪いところも述べられるのだろう。

本書を読み進めていくと、著者自身がこれまでに働いて企業で、同僚から指摘されたことも記述されているところも著者への好感を持てた。

さて、それでは本書を読んだことで、“リーダーシップ”についての印象がガラリと変わったことを述べてみたい。

私は、これまでリーダーシップとは、役職者であったりリーダーとして周りを引っ張っていくような人が持つべき素質だと思っていた。けれども、本書を読んでいくことで、リーダーシップとは、立場など関係なく、誰でも持っている“優しさ”をベースに信頼関係を築いた先にある影響力のことのようだ、ということがわかった。

日常のどんな瞬間でも、ちょっとしたことで「こうしたほうがいいんじゃない?」という提案を繰り返していれば、リーダーシップのトレーニングになります。

「0秒リーダーシップ」本文より抜粋

本書の中では、著者の具体例として、コーヒーをよく飲んでいる人に「そんなにコーヒーを飲んでいたら、胃が荒れない?」などと声を掛けることなども、リーダーシップのトレーニングに含まれるようだ。

ちょっとお節介にも聞こえるかもしれないが、相手の領域に少しずつ踏み込むようなコミュニケーションがリーダーシップなのだろう。

周囲を引っ張っていくことや意見をまとめあげることばかりをイメージしていたが、本書を読むごとにリーダーシップのイメージが、どんどん変わっていく。リーダーシップは、誰かだけが発揮すべきことではなく、誰もが行使していくものなのだ、と認識が変わった。

極端なことを言えば、これからの時代は、まったく違う環境に投げ込まれても、そこでしぶとく這い上がる柔軟性が必要なのです。

その柔軟性を支えるのが、自身がそれまでに培った経験やそれに基づく思想や価値観です。

「0秒リーダーシップ」本文より抜粋

本書では、リーダーシップに限らずだと思うが、 上記のような内容で、柔軟性が必要であることを取り上げている。著者は専門分野以外にも、興味があることを多く持っていることで得られるものが多々あることを具体例とともに述べている。

このほかにも、マインドフルネスについて述べており、とても参考になった。以下の通りだ。

マインドフルネスを習慣にすると、直観力が磨かれるので、意思決定のスピードが一気にあがります。

限られた時間の中で、的確に判断を下せるようになるので、大きな仕事もスピード感を持って進めていくことができます。

「0秒リーダーシップ」本文より抜粋

これまでにも、マインドフルネスについて記述されているものは、幾度か読んだことがあるものの、マインドフルネスをする=気分転換のイメージばかりを思い浮かべていた。

本書でマインドフルネスの効用を読むにつれ、直観力が磨かれるのであれば、マインドフルネスを少し試してみたくなった。私は、ちょっとばかり優柔不断なところがあるから、マインドフルネスをすることで得られるものは、メリットのように思う。

最後に、本書を読んでみたことで、今までイメージしていた“リーダーシップ”について、あるべきものの姿をハッキリと認識できた。リーダーシップというものを他人事とせず、自分事にすることで、私にも発揮できるものがあるのではないかな、と気持ちを新たにした。