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【読書感想】現代百物語 彼岸

読書
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岩井志麻子さんによる、「現代百物語」シリーズ第6弾「現代百物語 彼岸」を読んだ。「現代百物語」シリーズは、岩井志麻子さんの友人・知人・友人から聞いた実話、ご自身の実話をもとにした怖い話が99話語られている。残りの1話の代わりとして、あとがきがあることで100話とされている。


現代百物語シリーズを読み続けていても、そうでなくても基本的には1話完結だけれど、前の話の続きが語られたりするのは、テレビ番組などで怖い話などを見ている時とそう変わらない。岩井志麻子さんが本書などでも語られている通り、怖い話が別の怖い話を引き出すのだ。

現代百物語シリーズも第6弾まで読み続けているが、今のところ、私の身の回りで怪異などは起こっていない。なにもないことに越したことはない、ということが、現代百物語シリーズを読んでいると、わかっているつもりだ。

本書の中でも、日常に潜むギョッとするような話が多く語られていた。その中でも、とある地方では、梅干しを漬けるのは閉経した女性でなければ、漬けた梅がたちまち腐る、というような話が印象的だった。

こんなふうに女は、何かをしたことのない女だの、何かかがない女だの、制約や条件をいろいろ課されることが多いが、男ではあまり聞かない。

男は歳に関係なくずっと変わらず男で、女はその時々で違う存在になるからか。

「現代百物語 彼岸」本文より抜粋

上記は、その腐る梅干しの話からの岩井志麻子さんの言葉だ。とある地方の話に限らず、巫女のことなど、国内各地で様々な風習がある。風習に限らず、女性が立ち入ってはいけない、とされるものも伝統文化などでも見かける。

この話以外にも、怖い話ならではの語るべきかそうではない話なのか、というすれすれのところであろう実話が語られている。

どの話も、場所や人などが特定されぬよう、ある程度脚色されているからこそ、岩井志麻子さんのところに集まる怖い話を楽しめるのかもしれない。