タイトル、表紙からただならぬ気配を感じ、気になっていた「変態紳士」高嶋政宏著を読んだ。
本書は、俳優として活躍されている高嶋政宏さんによる、SM、ロック、グルメなどについて語れているエッセイだ。
高嶋政宏さんは、本書にて好きなことに繋がる話として、ご自身のことが赤裸々に綴られている。ここまで語るのか、というところまで記述されていると、清々しいほどだった。
どのジャンルにしても、自分が好きなものへの追求がとてつもなくて、高嶋政宏さんの好奇心には驚かされた。好きなものをとことん追い求めていく姿勢が、好きなものをより楽しむことに繋がっていくことが伝わってくるかのようだった。
また、奥様との馴れ初めから、現在に至るまでのことなども語られており、たった1人との出会いや生活で、こんなにも人って変わるんだな、ということだけではなく、高嶋政宏さんから奥様への愛情の深さが文章から溢れ出すようだった。
本書を読んでみて、育ちの良さが文章からにじみ出るようなところもありつつ、好きなことをとことん楽しむ姿が文章から伝わってきたような気がする。