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【読書感想】彼女は一人で歩くのか?

読書
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 「彼女は一人で歩くのか?」森博嗣著を読んだ。

 本作品は、人間との差がほとんどないとされる、ウォーカロンと呼ばれる生命体が登場する未来の物語だ。人間とウォーカロンが同一の権利を持ち、仕事をし暮らす時代、ハギリという研究者の命が狙われた。
 ハギリは、突然目の前に現れたウグイという女性に保護されて、より安全な施設にかくまわれることとなった。
安全な研究室と研究費をあてがわれ、学会や委員会に出席する必要もなくなったハギリは、研究に没頭する。

 時折、ウグイを通じて、ハギリに会いたい、と打診する研究者たちと接したりする程度の外部接触をするのみのハギリではあるものの、外出するとどこで情報を知ったのか、命の危険を感じるようなことに遭遇する。

 ハギリが命を狙われるのは、ハギリの研究内容や成果なのではないか、ということが読み進めるごとに示唆されていくようだった。

 登場人物たちの口から「マガタ博士」の名前が挙がった時は、これまで森博嗣作品を読んできたからこその高揚みたいなものがあった。

科学的なことはよくわからないけれど、人間の寿命のことであったり、生きることや死ぬことの概念、人間とウォーカロンという存在などについて、作品内の中のことだけではない、現実のことにも繋がることが描かれていたように思う。
シリーズもののようだし、続編を読みたくなった。


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