なんとなく落ち込んでいるような気持ちが沈んでいるような時は、エッセイを読みたくなる。
気持ちを和ませてくれそうなタイトルが目に留まり、「うふふな日々」あさのあつこ著を読んだ。
あさのあつこさんのことは作家として知っていたけれど、これまでに作品を読んだことがなく、エッセイを先に読むこととなった。
このエッセイでは、あさのあつこさんが生まれ育ち、現在も暮らしている土地での日常が綴られている。
ご家族のこと、ペットのこと、ご友人のこと、そしてご自身のことが語れている。あさのあつこさんが、作家になるまでのことなども記述されていることには、気持ちを上向きにさせられたような気がした。
あさのあつこさんの日常、作家業のことなどを読むにつれ、なんでもない日常を繰り返していくことがどれだけ幸せなことか、と示唆されていくようだった。
また、作家になるまでも作家になってからも、もがき苦しみ、自分と向き合ってきた方なんだろうな、ということが日常を言葉で切り取っている端々から伝わってくるかのよう。
奇跡のように出会った本に、物語に、機会を貰った。自分に挑む機会をだ。幸運だと感謝している。しかし、その幸運が本物かどうかは、これから決まると思っている。だから書き続けたい。
「うふふな日々」本文より抜粋
あさのあつこさんは、もともと本好きであることも語られていて、上記はその一部だ。本を読むことが好きで、作家であり続けることをこうやって決意されている方の作品を読まないままなのは、勿体ない。
あさのあつこさんの作品をどれから読もうか、とわくわくしている。