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【読書感想】ぼぎわんが、来る

読書
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  「ぼぎわん」ってなんだろう、と思ったまま気になっていたままなのも良くないな、と思い、「ぼぎわんが、来る」澤村伊智著を読んだ。

 本作品は、田原秀樹の勤務先へ、よからぬ訪問客があったことから始まるホラーだ。不可解な訪問客があったことから、田原は子供の頃の祖父母宅で過ごした時の不可解な記憶を思い出す。

 田原には、妻と幼い娘がいて、彼女たちの身を守ろうと民俗学を研究する旧友を訪ね、田原の身に起きていることの助けになるだろう人物を紹介される。田原が旧友に紹介された野崎というライターに会うと、田原の身に起きていることは非科学的ではあるものの、存在するものとし、ある姉妹に協力をあおぐこととなっていく。

 ストーリーが進むにつれ、田原が語っていることと、妻が語っていること、あるいは野崎が語っているものでは、同じ物事でも異なって見えてくる。視点が異なると、こう見えるし、そう捉えるんだな、ということがよくわかる。

 “ぼぎわん”が、なんなのかということも、なぜ田原たち家族を襲うのか、ということも徐々に明らかになっていく。

 地域ごとに語られるもの、民俗学的なことなどを読み解くと、知らない方が幸せなこともあるのかもしれないし、知ることで防げることもある。どんなことでも受け取り方次第であるから、仕方のないことだ。

 ぼぎわんが来ることについて、最初のうちはただ気味が悪かったが、なぜぼぎわんが来るのかという理由を知ると、やるせないような気持ちにもなった。

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