2020年4月上旬、自宅で過ごす時間が増え、不安が増す状況だからこそ、これからのことを考え行動していくヒントを得たく、「なぜ僕らは、こんな働き方を止められないのか。」松井博著を読んだ。
本書の著者である松井博氏は、アメリカの大学を卒業後、日本企業に就職し、その後、アップルジャパンへと転職後、アメリカのアップル本社へ移籍した、という経歴の持ち主である。現在、松井氏は、独立し起業されているそうだ。
著者の経歴だけをたどると、とてつもないキャリアの持ち主であるように思えた。しかし、本書を読んでいくと、著者が体調を崩したり、うつ病を経験したことなども記述されていたことから、自分に合う働き方を見つけることの大切さがひしひしと伝わってきた。心身の不調云々で誰かへの信用度をはかるつもりはないが、心身をボロボロにしてまでしがみつかなきゃいけない仕事、会社ってなんだろう、という指針になると思ったのだ。
2020年4月時点で、私は無職に近しいような微々たる収入しかなく、暮らしている。この状況では、自分にできることをこなすことでしか過ごせず不安な日々を送っているのは間違いない。
私のことは手短にしておき、本書を読んでみて、日本の老舗企業と呼ばれる会社が、自社の従業員を信用していないことが伺える仕組みのことであったり、世界でも名が知られる日本企業の特徴など、“ああ、なるほど”と思うことを見直せた。
また、著者が日本企業のみならず、米国で働き独立し、経営者になったからこその働き方、ストレスチェックや解消方法などが参考になった。
このほかに、今後の働き方として盛り上がっていくであろうジャンルなどについても、言及されていたことも印象的だった。
今こそ自分自身のこれからをきちんと考え、行動していくために必要なことを精査していこうと決めた。