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【読書感想】実話奇譚 呪情

読書
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 かつて実際に起きた事件や事故の現場での怪異など、著者の知人のみならず、著者がSNSで呼びかけて集めた怪談話が掲載されている「実話奇譚 呪情」川奈まり子著を読んだ。

 本書を読んでみると、「そういえば、そういう事件があったな・・・」と思い起こすこともあり、凄惨な事件が起きた場所というのは何かを呼び寄せたり、何かがあることが多いんだな、と思った。

 歴史的な何か、がある場所など、本書を読むことで、知らなかったことを知る機会にもなり、怖い話を読んでいながらも、とてもありがたい情報とも出会えた。

 たとえば、本書では著者の知人の話の中で、歴史的人物であったり、著名人の墓を巡ることで個人の足跡に思いを馳せることを趣味としている人を “掃苔家(そうたいか)”ということを初めて知ったように思う。掃苔家と併せて“墓マイラー”と呼ばれることもあることも知り、単に歴史好きな人達と括っていた自分の大まかさに苦笑いした。

 また、過去に殺人事件などがあった土地では、該当の番地をわざと飛ばすことがある、ということも知った。やむを得ない事情で、とわかっていても事前告知してもらえない場合もあることから、今後引っ越しの際にはこういったことを忘れずにしていたい、と思った。

 信じるか信じないかは自分次第ではあるものの、信じられないような不思議なこと、気味の悪いことが起こることはあると思っている。そうでなければ、こういった話が集まることはないだろうし、創作だったとしたら手が込んでいる。

 本書を読むことで、過去の事件や歴史的なものとの因果であったり、読み手からしても過去の記憶を手繰り寄せるような話もあれば、不思議な体験の話もあり、多様な怪異を楽しめる。