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【読書感想】ごろごろ、神戸。

読書
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 「ごろごろ、神戸。」平民金子著を読んだ。

 私が、平民金子さんを知ったのは、Twitterを眺めている時に、たまたま目に入った誰かのリツイートがきっかけだった。平民金子さんのプロフィールを見たら、ブログを閉じている代わりにメルカリで日記を販売していることも知った。

 残念ながら、私はメルカリを利用していないけれども、平民金子さんの文章をもっと読みたい願望が募り、インターネット検索を繰り返し、いくつかのWebサイトで平民金子さんが連載されていたものに辿り着き、貪り読んだ。

 読むほどに、より平民金子さんの文章に触れたくなり、数年前に神戸市広報課のサイトで連載されていたものを中心にまとめられた「ごろごろ、神戸。」が書籍化されていることを知り、読み始めた。

 本書は、ボリュームたっぷりだし、飽きることなく読み終えることができるだろうか、とも思った。その心配は空振りだったし、読むごとに平民金子さんのお子さんと過ごす日常の光景に、ただひたすらに魅了されるようだった。

 私は、子どもがいないから親の気持ちというのはわからないけれど、それでも平民金子さんとお子さんの日常に触れる文章というのは、とても良い。

働きながら子育てしていようが専業主婦として子育てしていようが、育児は百人百様の苦労の中で、それぞれがそれぞれの孤独と隣り合わせだ。そして子育てはねたみやひがみ、嫉妬との戦いでもある。

「ごろごろ、神戸。」本文より抜粋

 前述の通り育児経験のない私だけれど、勝手ながら自分の記憶に残るかつての母の姿と重ね合わせてみたり、身近な誰かと重ねてみると、“あぁ、なるほど”と思うところがある。本書の中では、子育てする男性への世間の目と、子育てする女性への世間の目が全く異なることなどにも触れられているのも、平民金子さんご自身の経験を踏まえていて、より心に響いてくるようだった。

 視線は、親子連れを「ちゃんと出来ているか」と高みからジャッジするよりも、置いてけぼりにされている人や困っている人たちを見つけて小さな善意を発揮するために使ったほうが、幸せになれる気がする。

「ごろごろ、神戸。」本文より抜粋

 本書では、お子さんと過ごしながら気づいたこと、1人で街歩きをしている時に見たもの、感じたものが綴られている。子育ての話かと思いきや、食べ歩きの話があり、はたまた引用したところのような話も語られている。

 「ごろごろ、神戸。」を読んでみたら、平民金子さんが神戸での日常を存分に味わいつつも、人として大切なことを思い出させてくれるようなものに出会った。そして、平民金子さんのように自分の住む街の個人商店を巡ってみたくなった。

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