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【読書感想】天才による凡人のための短歌教室

読書
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 木下龍也氏による短歌教室の講義に書き下ろしを加えた、という内容が気になり、「天才による凡人のための短歌教室」を読んだ。

 著者の木下龍也氏については、以前、短歌作品を少し読んだことがあり、気になる歌人である、ということも本書を読んだ理由に含まれる。

 本書を読んでみると、短歌をつくる技術のこと、歌人として生きていくこと、そして収入についてなどが述べられている。

 今まで短歌に携わる人々について、とてつもなく高貴なイメージが先行してしまったり、感受性含めて才能に溢れた人ばかりなのだろう、と思うことが少なくなかった。本書を読んでみて、もともと別のことをしていて短歌にたどり着いた、という著者ならではの短歌についてのあれこれは本書タイトルの強気な印象とは異なる地道な日々の積み重ねが窺えるようだった。

 書くことは思い出すことだ。だから日々、いろいろなものを見て、頭のなかに静止画や動画としてストックしていってほしい。
頭のなかの倉庫から取り出した風景を、実際に見た風景に近づけるために言葉で再構築する。

「天才による凡人のための短歌教室」本文より抜粋

 引用部分だけではなく、本書では短歌に限らず様々なことで応用できるであろう、著者の言葉があった。本書を読んでいたら、無性に短歌をつくってみたくなったけれど、そう簡単には仕上がらない。きっとここで諦めず、引用部分のように続けていくことで、表現することが磨かれるのかもしれない。

 誰かと誰かの真似をして自分のものにするには、それ相当の習慣づけを自分に課すなど、必要とされることが思い浮かぶ。手にしたいものを得るためにできることから始める。

 まずは、様々な短歌に触れることから続けていきたい。

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