前作「東京怪奇酒」がおもしろくて、続編の「ゾクッ東京怪奇酒」清野とおる著を読んだ。
前作「東京怪奇酒」については、こちらをどうぞ↓
さて、「ゾクッ東京怪奇酒」を読み始めると、清野とおるさんは前作で登場した怪奇酒をした場所を再訪したり、その先に深入りしてみたりなどされていた。どれも、読んでいると著者が怪奇酒を楽しむためならば、とフットワークの軽さというか、好奇心旺盛さが垣間見える。
また、著者が「東京怪奇酒」について某雑誌からインタビューを受けた際の記事、それにあわせての漫画が掲載されているのも、おもしろい。
このほかに、この「東京怪奇酒」シリーズの取材時などに限って著者のデジタルカメラが不具合を起こすこと、iPhoneで撮影した画像に不自然な何かが写り込むなど、「何か」に遭遇しているかもしれないようなエピソードが語られている。
現時点での僕の結論は・・・
それがオバケなのかどうかはわからないけど、
この世には未知なる「なんか」がある。
この世には未知なる「なんか」がいる。
・・・ということです。
「ゾクッ東京怪奇酒」本文より抜粋
本書でも語られているけれど、1回でいいからオバケを見たい、という著者の願いが叶うと良いな、と思う。
加えて、「怪奇酒」を楽しむにあたってのマナーが紹介されているのも、なんか良かった。特に、近所に行きつけの、顔馴染みの神様を持つと心強い、というところは、頭の片隅に入れておきたくなった。
私が、いつか怪奇酒をするかもしれないことはさておき、本書を読んでみたら著者が怪奇酒する際のお酒の種類や味のこと、それを選んだ理由などもワクワクしながら楽しめた。怪奇現象が起きた場所に行く時に、それだけが目的になるであろうところに、街歩きや観光のような要素が含まれているところが、ほのぼのとさせてくれて良かった。