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【読書感想】ほねがらみ

読書
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 たまたま某電子書籍のメルマガを目に通し、そこで目に留まったことから、「ほねがらみ」芦花公園著を読んでみたくなった。

 本作品は、著者が小説投稿サイトに投稿したものが書籍化されたもので、著者にとってデビュー作だそう。”はじめに”のところで、主人公が怪談話を好むようになったきっかけ、好きなホラー作家や作品のことが述べられていたのも、私にとっては今後の読書の参考になった。

 さて、本作品では病院に勤務する医師であり、怪談収集が趣味の「私」による記録が、全て奇妙な符合が見られる、ということから語られていく。

 知人からのメール、インタビューを書き起こしたものなど、それぞれは別々の人から「私」のところに集まった怪談話は、時代背景などが異なるものの少しずつ繋がっていく。

 本作品ではホラーでありながらも謎解きをするような要素があり、民俗学や宗教学のような要素も含まれ、想像を巡らせながら読むのが怖くもあり、楽しかった。

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 「ほねがらみ」を読んでみたら、作中の主人公のごとく夢か現実か、とは言わないまでも、どこか現実味を帯びた気にさせる怪異や恐怖のようなものを楽しめた。

 また、読了後、たまたま某サイトでの著者へのインタビューを拝見し、本作品には著者の実話をもとにした怪談話も含まれていることを知り、物語の怖さだとかがさらに増したような気がする。